国連

平成24年度国際機関大使会議(概要)

平成24年11月

 11月13日(火曜日)から11月14日(水曜日)まで,外務省において,平成24年度国際機関大使会議が開催されたところ,概要以下のとおり。

1.総論

  1. (1)13日から14日にかけて,次官及び関係部局の幹部と討議が行われた。討議においては,変容する国際情勢の中で我が国の存在感をいかに維持・強化していくか,あるいは,我が国のエネルギー・環境政策を踏まえた外交の展開の在り方について具体策を含めて議論した。各大使からは,現場での実務を踏まえた政策提言を含む発言があった。
  2. (2)また,13日に,「国連邦人職員との連携を推進し,その活動を支援する議員連盟」(略称:国邦議連)との意見交換,14日には,自民党外交部会及び外交・経済連携調査会との意見交換,民主党外務部門会議との意見交換を行った。これらの機会を通じて,各方面からは国際機関における日本の存在感をどう高めるか,日本として国際機関をどう活用すべきかについて有益な意見が表明された。
  3. (3)これら討議や意見交換の結果を踏まえ,14日,玄葉外務大臣からの訓辞及び野田総理への報告が行われた。

2.各論

(1)国際機関におけるグローバル・ガバナンスの変容と日本の在り方

 各国際機関におけるガバナンス(メンバーシップ,意見決定方式,主要国間の力関係等)の現状及び変容を踏まえ,日本の存在感をいかに維持・強化していくべきかにつき,議論が行われた。

(2)エネルギー・環境政策と日本外交

 エネルギーの安定供給,エネルギー安全保障という国際的要請に応えつつ,エネルギーに関連する諸分野(不拡散,原子力安全,インフラ,グリーンエネルギー,気候変動等)における外交を如何にしていくかについて議論を行い,問題意識を共有した。

(3)国際機関のより有効な活用及び活用体制

 各国際機関への邦人職員の送り込みに向けた戦略及び具体策について意見交換が行われた。また,本省及び在外公館のマルチ外交実施体制の強化に向けて,連携を強化していくことで一致した。

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