経済

国際再生可能エネルギー機関(IRENA)第1回総会
(概要)

平成23年4月

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    会合で発言する山花外務大臣政務官
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    約950名参加の会場
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    初代事務局長アドナン・アミン氏と
    山花外務大臣政務官

1. 会議概要

  1. (1)4月4日及び5日,アラブ首長国連邦のアブダビにおいて国際再生可能エネルギー機関(IRENA)第1回総会(議長:スルタン・アル・ジャーベル・アラブ首長国連邦エネルギー・気候変動外相特使)が開催され,64か国のIRENA加盟国から閣僚級を含む代表が出席したほか,憲章未批准の署名国やオブザーバー国,関係国際機関等を含めて約950人が参加した。我が国からは,山花郁夫外務大臣政務官を代表として,外務省,農林水産省及び経済産業省からなる代表団が参加した。
  2. (2)今次会議は,昨年7月にIRENA憲章が発効して以降,初めての総会であり,2011年作業計画及び予算,諸規則等が承認され,IRENAの活動の基礎となる事項が定められた。我が国を含む21か国が理事国に選出されたほか,初代事務局長にアドナン・アミン氏(ケニア)が任命され,また,アラブ首長国連邦のアブダビをIRENA事務局本部所在地とすることが承認された。
  3. (3)なお,総会の冒頭において,東日本大震災の犠牲者への1分間の黙祷が捧げられたほか,ハイレベル・セグメントにおいて多くの国・国際機関から日本国民に対するお見舞いと励ましの言葉が表明された。山花外務大臣政務官は,スピーチの中で,我が国を代表して各国・国際機関によるお見舞いと支援の提供に対して深甚なる謝意を表明した。

2. 主な討議の内容

(1)ハイレベルセグメント・セッション

 74の国・国際機関の代表が再生可能エネルギー及びIRENAに関して一般的なスピーチを行った。この中で,第2番目に,我が国代表である山花郁夫外務大臣政務官より,東日本震災に対する各国・国際機関からのお見舞いや支援に対して深甚なる謝意を述べた上で,ポイント以下の内容のスピーチを行った。

(2)理事国選出

 IRENA憲章に規定された衡平な地理的配分等の基準に加え,これまでのIRENAにおける活動実績や貢献等を踏まえ,我が国を含む以下の21か国を理事国とするとの決議案が提示され,コンセンサスにより採択された。この結果,下記21カ国が原則として任期2年の理事国に選出された。 (理事国:アルファベット順)アンティグア・バッブーダ,豪州,デンマーク,エクアドル,エリトリア,フランス,ドイツ,インド,我が国,ルクセンブルグ/スウェーデン(一年毎に交替),マリ,メキシコ,ナイジェリア,ポーランド,韓国,セネガル,南アフリカ,スペイン,トンガ,アラブ首長国連邦,米国

(3)IRENA事務局長任命

 前日に行われた運営準備委員会第5回会合における選挙の結果を踏まえ,アドナン・アミン氏(ケニア)が,全会一致でIRENA初代事務局長に任命された。

(4)IRENA事務局本部

 アラブ首長国連邦のアブダビが事務局本部所在地として承認された。

(5)その他の決定事項

 今次会議において,(ア)2011年作業計画及び予算,(イ)諸規則(職員規則,退職金基金設定,暫定財政規則等),(ウ)出向者に関する取決め,及び(エ)ホスト国との協定が承認された。

(6)次回会議

 第2回総会が2012年1月14~15日に開催されることが承認され,我が国は同総会の副議長に選出された(なお,議長国はセネガル,副議長国として,我が国の他,カタール,ルクセンブルク,ニカラグアが選出された)。

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