平成23年2月24日
23日(水曜日)、飯倉公館において、第4回国際漫画賞授賞式が開催されました。授賞式では、最優秀賞1作品及び優秀賞3作品に対し、実行委員長である前原誠司外務大臣及び里中満智子審査委員長から賞状及びトロフィーが贈呈されました。
前原大臣は挨拶の中で、「近年、漫画などのポップカルチャーが果たしている役割には目を見張るものがある。世界の若者をとりこにするポップカルチャーを通じて、日本語や日本文化、特に我が国の文化の礎である伝統文化にも関心が向くきっかけとなることを期待している」と述べました。
最優秀賞を受賞したシャオ・バイ氏(中国)はスピーチの中で、関係者への謝意を表すとともに「漫画を書くことは旅に似ており、今回の受賞は辛い旅路の素晴らしい風景のよう」と受賞の喜びを語りました。
受賞式には、審査委員のモンキー・パンチ氏、矢口高雄氏をはじめ、著名な漫画家や出版関係者も多数出席し、式後に行われたレセプションでは受賞者との交流がはかられました。
受賞者は国際交流基金による招聘プログラムで来日し、授賞式への参加の他、出版社や漫画関連施設等への訪問が予定されています。
(タイトルをクリックすると、作品の概要がご覧になれます)
作品名: Si loin et si proche...(PDF) (仮訳「こんなにも遠く、こんなにも近く」)(ベルギー)
作家名: Xiao Bai(中国)
北京の大学寮に生活する女子大学生の前に未来からやってきた自分の息子が訪ねてきたことをきっかけに、友情・恋愛・将来等様々な問題を抱え悩み考える物語です。
作品名: Face cachée(PDF) (仮訳「隠れた一面」)(フランス)
作家名: Olivier Martin(フランス)
原作者: Sylvain Runberg(フランス)
日本人サラリーマンが主人公となって、現代社会に生きるサラリーマンの会社や家庭や恋愛の場面で見せる別の顔を描いている物語です。
作品名: La Isla sin Sonrisa(PDF) (仮訳「微笑みのない島」)(スペイン)
作家名: Enrique Fernández(スペイン)
家族を失うことにより悩みを抱えた寡黙な男性が,滅多に人の訪れない離島で常に前向きな少女との交流により心を開いていく物語です。
作品名: "THE STORY BEGINS WITH ...(PDF) "(仮訳「話の始まりは・・・」)(タイ)
作家名: VERACHAI DUANGPLA(タイ)
主人公の少年を通じて、タイの日常生活の中にある教訓的な出来事や社会風刺を面白おかしく紹介した短編集です。
国際漫画賞のトロフィーは、第1回より引き続き、佐藤卓氏によるデザイン。
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