5 中部アフリカ地域
(1)ガボン
4月に大統領選挙が行われ、暫定大統領であったオリギ・ンゲマ氏が、95%以上の得票率で当選した。5月に実施された大統領就任式に、江島潔参議院議員が総理特使として出席した。7月、大阪・関西万博に際し、バロ・シャンブリエ副大統領が訪日し、岩屋外務大臣と会談した。8月のTICAD 9には、オナンガ・ンディアイ外相が出席し、岩屋外務大臣と会談を行った。
(2)カメルーン
10月の大統領選挙で、現職のビヤ大統領が再選された。同国政府は、ボコ・ハラム等が活動する北部及び武装した分離独立派が活動する英語圏地域問題の解決に向けた取組を継続している。
6月には、宮路拓馬外務副大臣がカメルーンを訪問し、ンゴ・ンゴ大統領府官房長官、ングテ首相及びンバイユ外務副相と会談を行った。8月のTICAD 9には、ングテ首相及びンベラ・ンベラ外相が出席し、それぞれ石破総理大臣、岩屋外務大臣と会談を行った。また、9月、ンバルガ・アタンガナ商業相が大阪・関西万博の機会に訪日し、要人往来の活発な1年となった。
(3)コンゴ民主共和国
日本は、運輸交通や電力などの分野におけるインフラ支援を含め、同国の社会経済発展に向けた協力を進めている。
1月末、東部地域では武装勢力の活動が活発化して情勢が悪化し、北キブ州や南キブ州では武装勢力が実効支配する状況に陥った。大量の国内避難民が発生するとともに、人権・人道状況の悪化が更に深刻化した。首都キンシャサにおいても、現状への不満を持つ市民による大規模デモが発生し、一部暴動や略奪行為も発生した。東部地域では、国連コンゴ民主共和国安定化ミッション(MONUSCO)が展開している。日本は、「地域警察モデル」の再構築・普及・定着を通じた支援を行っている。
6月には大阪・関西万博に際し、また、8月には横浜でのTICAD 9出席のため、スミヌワ首相が訪日し、いずれも石破総理大臣と会談を行った。
(4)コンゴ共和国
広大なコンゴ盆地を擁する同国は、森林保全を含めた気候変動課題に積極的に取り組んでいる。
食料安全保障への対策が急務となっていることから、日本は同国に対し、国連世界食糧計画(WFP)を通じた食糧援助を継続的に行っている。8月には、同国との間で、技術協力協定に署名した。8月のTICAD 9には、サス・ンゲソ国際協力・官民連携推進相が出席し、岩屋外務大臣と会談を行った。
(5)サントメ・プリンシペ
豊かな自然環境に恵まれたサントメ・プリンシペでは、エコツーリズムなどの環境分野に力を入れている。日本政府は食糧援助を継続的に実施している。
8月のTICAD 9には、ラモス首相が出席し、石破総理大臣と会談を行った。また、9月、マタ環境・青年・持続可能な観光相が、大阪・関西万博に際し訪日した。
(6)赤道ギニア
赤道ギニアでは、オビアン・ンゲマ大統領の長期政権が維持されている。7月、大阪・関西万博に際しンゲマ・オビアン・マンゲ副大統領が訪日し、林官房長官と会談を行った。また、8月のTICAD 9には、オサ・ンスエ・ンスア首相が出席し、石破総理大臣と会談を行った。
(7)チャド
チャドでは、2月に史上初となる上院議会選挙を実施した。4月、大阪・関西万博に際しアフマト経済・社会・文化・環境評議会議長が訪日した。8月のTICAD 9には、アルハボ大統領府官房長官兼国務相が出席し、岩屋外務大臣と会談を行った。日本は、食糧援助や、スーダン難民を始めとする周辺国からの難民・避難民の受入れにより負担が増しているホストコミュニティ(受入れ地域)のための支援などを引き続き実施している。
(8)中央アフリカ
中央アフリカにおいては、多数の反政府武装勢力が存在しており、国連中央アフリカ多面的統合安定化ミッション(MINUSCA)が展開している。治安・人道状況は改善傾向にあるものの、引き続き多数の国内避難民が存在している。
7月、大阪・関西万博に際しアコロザ貿易産業担当相が訪日した。また、8月のTICAD 9にはトゥアデラ大統領が出席し、石破総理大臣と会談を行った。
さらに、8月、無償資金協力「食糧援助(WEP連携)」に関する書簡の署名・交換を行った。12月には大統領選挙・国民議会選挙・地方選挙が行われ、現職のトゥアデラ大統領が再選された。
