外交青書・白書
特集 東日本大震災から10年を迎えて

3 海外メディアに対する取材協力(日本産食品の安全性や復興状況に関する正確な情報発信)

外務省は、海外メディアに対する取材協力を通じ、日本産食品の安全性や復興状況に関する正確な情報の発信に努めている。

2021年は、外務省の取材協力により、ユーロ・ニュース(欧州のニュース専門放送局)が東京電力福島第一原発事故後の安全・安心に向けた取組(除染の進捗、ALPS処理水3を含む廃炉の取組、IAEAの評価など)や地元経済の復興に向けた取組に焦点を当てつつ新型コロナウイルス感染症(以下「新型コロナ」という。)が流行する中にあっても復興に向けた努力をひたむきに継続する福島の姿を紹介する特集番組を制作し、全13言語で放映・配信された。また、震災直後に救援隊を派遣した国や地域のメディアによる受入れ自治体関係者などへの取材にも協力した。

さらに外務省は、在京外国メディア向けプレス・ツアー事業や説明会、海外メディアの記者やテレビ番組制作チームの招へいを通じて、東京電力福島第一原発の現況、廃炉作業、ALPS処理水の処分に関わる取組、日本産食品の安全性や被災地の復興状況などについての最新の情報提供や取材協力を実施している。2021年は、トルコ国営放送による震災10年関連の取材に協力したほか、韓国の報道機関関係者約60人を対象とし、復興の進捗状況などに関するオンライン・ブリーフィングなどを実施した。

在京外国メディア関係者向けプレス・ツアー(11月1から2日、東京電力福島第一原発の視察)
在京外国メディア関係者向けプレス・ツアー
(11月1から2日、東京電力福島第一原発の視察)

3 ALPS(多核種除去設備(Advanced Liquid Processing System))などにより、トリチウム以外の放射性物質について安全に関する規制基準値を確実に下回るまで浄化した水

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