軍縮・不拡散・原子力の平和的利用

原子力科学技術に関する研究,開発及び訓練のための地域協力協定(RCA)

平成29年4月10日

1 目的

 RCAは,「原子力科学技術に関する研究,開発及び訓練のための地域協力協定」(Regional Cooperative Agreement for Research, Development and Training Related to Nuclear Science and Technology)の略称です。RCAは,IAEAの活動の一環として,アジア・太平洋地域の開発途上国を対象とした原子力科学技術に関する共同の研究,開発及び訓練の計画を,締約国間の相互協力及びIAEAとの協力により,適当な締約国内の機関(我が国の場合は,群馬大学,日本原子力研究開発機構,農業・食品産業技術総合研究機構,量子科学技術研究開発機構等)を通じて,促進及び調整することを目的としています。

2 RCAの成立経緯

(1)RCAは,原子力に関する地域協力を促進するための枠組みを検討する目的で開催されたIAEAの会合(1963年3月於マニラ,1970年7月於バンコク)の勧告に基づいて作成されました。RCAは,1972年6月12日に有効期限5年をもって発効し,1977年及び1982年にそれぞれ5年間の延長が行われました(我が国は,1978年からRCA締約国となっています。)。

(2)1987年には,上記協定の改正を行い,5年の期限で発効しました。同協定は,1992年,1997年,2002年,2007年及び2012年に延長されています。

3 締約国(アルファベット順)

 豪州,バングラデシュ,カンボジア,中国,フィジー,インド,インドネシア,日本,韓国,ラオス,マレーシア,モンゴル,ミャンマー,ニュージーランド,ネパール,パキスタン,パラオ,フィリピン,シンガポール,スリランカ,タイ及びベトナムの22ヶ国です。

4 プロジェクト

 2016/2017年サイクルで実施されているRCAのプロジェクトは,4分野14プロジェクトであり,主なものは次のとおりです。

  • (1)農業:放射線育種,食品照射等
  • (2)保健・医療:がんの放射線治療,核医学診断等
  • (3)環境:海洋モニタリング,地下水分析等
  • (4)工業:放射線加工による材料加工・開発

 我が国は全ての分野のプロジェクトに専門家を派遣し,アジア・太平洋地域における原子力の平和的利用の促進に積極的に貢献しています。特に保健・医療分野においては,がんの放射線治療に関するプロジェクトのリード・カントリーを務めており,主導的な役割を果たしています。

5 事務局

 IAEA事務局の技術協力局アジア太平洋部に,RCA活動を調整するためのフォーカルポイントとして1名の専任職員が配置されています。

6 加盟国の会合

 政府代表者会合(3月又は4月,加盟国で持ち回り)及び総会(9月,ウィーン)をそれぞれ年1回開催。

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