軍縮・不拡散

地雷なき世界への共通の約束(コミットメント)
2009年カルタヘナ宣言

  1. 我々、対人地雷禁止条約締約国の各国ハイレベル代表はカルタヘナサミットに集い、対人地雷によって引き起こされる苦悩を終わらせ、地雷なき世界の達成のため、我々の約束(コミットメント)を再確認する。この目標を我々が生存する間に達成することを確信する。
  2. 我々の一致団結した成果に触発され、未達成の課題を乗り越えるための努力を強化する。

人命救済の10年

  1. 対人地雷による死傷者数は1999年の条約発効以降、相当に減少した。
  2. (地雷)生存者はより良い保護を受け、彼らの人権は促進された。我々はコミュニティや条約の業務に積極的に参加する生存者に勇気づけられる。
  3. 4200万以上に上る、貯蔵地雷の廃棄や広大な汚染地域の地雷除去により、無数の生命や手足が救われた。我々はこのような人道的業績やミレニアム開発目標達成への貢献を誇りに思う。
  4. 我々の目標は条約の普遍的な遵守である。締約国数は156か国に達し、これらの国々は対人地雷を二度と使用することなく、概ね全ての他の諸国も、条約が設定した世界的規範を遵守している。対人地雷を使用しネいよう他の者を説得する努力は実を結びつつある。
  5. 条約が国際人道法を強化し、市民保護の他の文書作成の契機となったことを誇りに思う。
  6. これらの成果は影響を受けた国々と他の国々、国際機関、更にはと市民社会との間で培われた協力関係の結果である。

危険にさらされている人々

  1. 多大な努力と大きな進展にもかかわらず、条約の締約国である我々は地雷被害者や地雷がもたらす日々の脅威の中で生活を送る人々に対する約束の全てを果たせた訳ではない。
  2. 毎年幾千もの人々-女性、少女、少年や男性-が対人地雷によって死傷している。影響地域に生活する人々は依然として危険にさらされており、彼らのコミュニティ開発は対人地雷の存在によって阻害されている。
  3. 非締約国に止まる少数の国々や相当数の武装非国家主体は依然として対人地雷を使用しており、新たな人道的課題や苦悩の継続を引き起こしている。
  4. 人々が危険にさらされている限り、我々は目標達成のためにより多くを実施しなければならない。遵守によりそれが達成される。

地雷なき世界は達成可能

  1. 我々は条約へと達する人道的要請によって導かれ続けている。
  2. 我々は地雷被害者が彼らのコミュニティの社会、文化、経済及び政治に、完全で効果的に参加し、包まれることを確保する。我々の犠牲者支援の努力は、(地雷)生存者や障害者の権利や基本的な自由の達成のため、最も高い国際基準を満たすようにする。
  3. 我々は、条約を実施しようとする全ての努力が老若男女、少年少女を巻き込み、彼 らの見解を反映するようにする。(地雷)生存者、生存者の家族やコミュニティの尊厳や幸福は我々の努力の中核であり続ける。
  4. 我々は全ての汚染地域の地雷除去や、全ての貯蔵地雷の廃棄をできるだけ早期に行うことにより新たな犠牲者をゼロにするとの目標を再確認する。我々は武装する非国家主体を含むあらゆる者による対人地雷の使用を非難する。
  5. 我々は条約の非締約国にとどまる全ての国に対し、大多数の国が行っているこの兵器に対する我々の戦いに加わるよう求める。
  6. 我々は国際人道・人権法に関わる他の文書との相互作用を活用する。
  7. 我々は条約実施を改善するために、国際機関や市民社会との協力を継続・促進する。
  8. 我々は共通の目Wを達成するために必要な各国の資源や国際的な資源を約束し、互いに協力する。
  9. 地雷なき世界のために共通の約束(コミットメント)を行うよう世界に訴える。
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