
特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)
第4回運用検討会議
(概要と評価)
平成23年11月28日
1.概要
- (1)11月14日から25日まで、ジュネーブにて、特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)第4回運用検討会議(注)が開催された。我が国からは、天野軍縮代表部大使を代表団長として、河野外務省通常兵器室長ら外務省・防衛省関係者が出席した。
(注)運用検討会議は5年ごとに開催され、条約の運用等につき検討を行う。昨年の締約国会議の決定により、今次会議では、本年3回にわたり政府専門家会合で行われたクラスター弾に関する議定書交渉が主要な議題の一つとなっていた。
- (2)今次検討会議においては、CCW及び各議定書の履行状況についてレビューが行われたほか、条約の履行及び遵守に向けて締約国のコミットメントを盛り込んだ最終宣言が採択され、これらを含んだ最終報告書が全会一致で採択された。
- (3)また、2008年以降政府専門家会合の枠組みで行われているクラスター弾に関する議定書交渉が行われたが、交渉妥結には至らなかった。
2.評価
- (1)今次検討会議においては、遵守メカニズム、普遍化行動計画及びスポンサーシップ・プログラムの強化などの具体的措置について合意が得られ、CCWの実効性強化のために一定の成果を得られた。
- (2)クラスター弾に関する議定書交渉については、2008年よりCCWの枠組みで実施されている。今次検討会議においては議長案をベースに集中的な交渉が行われたが、各国の立場の溝は埋まらず、合意には至らなかった。
- (3)我が国としては、引続き、クラスター弾に関する条約(オスロ条約)の締約国として、同条約の普遍化に取り組んでいく。