
特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)
2010年締約国会議
(概要と評価)
平成22年11月26日
1.概要
- (1)11月25日及び26日、ジュネーブにて、特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)締約国会議(注)が開催された。我が国からは、須田軍縮代表部大使を団長として、中山軍縮代表部公使、外務省関係者が出席した。
(注)締約国会議は毎年一回開催され、条約の運用、政府専門家会合(GGE)の設置及びマンデート等につき検討を行う。
- (2)今次会議においては、明年も引き続き、政府専門家会合を設置して、クラスター弾に関する交渉を継続し、その結果をCCW第4回運用検討会議(明年11月14日~25日)に報告することが決定された。
- (3)同政府専門家会合は、明年3回(2月21日~25日、3月28日~4月1日、8月22日~26日)に亘り開催予定で、CCW第4回運用検討会議開催に向けた準備作業も行う予定。
2.評価
- (1)クラスター弾の使用等を禁止するための法的文書(議定書)を作成するための交渉は2006年よりCCWの枠組みで実施されている。本年3回の会合が開催されたが合意には至らなかった。
- (2)本年8月には、我が国が昨年締結したクラスター弾に関する条約が発効したところであるが、我が国としては、CCWの枠組みにおいても、クラスター弾の大量生産国及び保有国の参加を得て、クラスター弾がもたらす人道上の懸念に効果的に対処するための議定書を作成することを重視している。
- (3)これまでに実施された一連の交渉を通じて形成された土台を活かしつつ、明年行われる交渉を通じ、早期に実効性のある議定書が作成されるよう、引き続き積極的な貢献を行っていく考えである。