国連外交
岩屋外務大臣とグテーレス国連事務総長との会談
令和7年4月28日

現地時間4月28日午後2時(日本時間29日午前3時)から約25分間、NPT運用検討会議第3回準備委員会に出席するため米国・ニューヨークを訪問中の岩屋毅外務大臣は、アントニオ・グテーレス国連事務総長(H.E. Mr. António Manuel de Oliveira Guterres, Secretary-General of the United Nations)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、岩屋大臣から、今年は国連創設80周年の節目の年であるが、国際社会は分断を深め、様々な困難と挑戦に直面している、自分は「対話と協調の外交」を推進しており、グテーレス事務総長と方向性を共有している、と述べました。また、日本は国連と多国間主義にコミットしており、未来サミットの成果文書の実施を含め、より強靱で実効的な国連に向けてグテーレス事務総長と協力していきたいと述べました。さらに、岩屋大臣から、今年は原爆投下から80年の節目の年でもあり、核兵器国と非核兵器国が広く参加するNPT体制の維持・強化が重要との強い思いの下、2026年NPT運用検討会議第3回準備委員会に出席した旨述べました。
- 岩屋大臣から、安保理改革について、常任・非常任議席双方の拡大を含む改革の実現に向け、取り組んでいきたいと述べました。また、邦人職員の増強に対する支援を要請しました。
- これに対し、グテーレス事務総長からは、国連の活動に対する日本の支援に謝意を述べました。また、「UN80」の下での国連の改革に向けた努力につき説明するとともに、安保理改革は優先課題である旨の発言がありました。
- 両者は、この他、SDGsを始めとする地球規模課題や、地域・国際情勢についても意見交換を行い、日本と国連が引き続き緊密に連携していくことを確認しました。