G7/G8

G7ディナール外相会合(結果)

平成31年4月6日

  • G7ディナール外相会合(仏外相出迎え)
  • G7ディナール外相会合
  • G7ディナール外相会合(全体写真)

 4月5日(金曜日)及び6日(土曜日),フランス・ディナールにおいてG7外相会合が開催されたところ,概要次のとおり(出席者:G7各国外相(米国は国務副長官)及びEU外務・安全保障上級代表。日本からは河野外務大臣が出席)。
 なお,会合終了後,以下の文書が発出された。
 (1)G7外相会合共同コミュニケ(英文(PDF)Open a New Window仮訳(PDF)別ウィンドウで開く
 (2)ディナール宣言(女性,平和及び安全保障(英文(PDF)Open a New Window)/仮訳(PDF)別ウィンドウで開く),サヘル地域における違法なトラフィキングと闘うための包括的かつ持続可能な戦略のためのパートナーシップ(英文(PDF)Open a New Window)/仮訳(PDF)別ウィンドウで開く),サイバー規範イニシアティブ(英文(PDF)Open a New Window)/仮訳(PDF)別ウィンドウで開く))
 (3)不拡散及び軍縮に関するG7声明(英文(PDF)別ウィンドウで開く)                           Open a New Window

1 地域情勢

(1)アフリカ

 アフリカは,議長国フランスが「不平等との戦い」というテーマの下,重視している分野であり,ファキ・アフリカ連合委員会委員長等も交えて,平和支援活動に関する活発な意見交換が行われた。G7として,アフリカのオーナーシップに則った平和及び持続可能な開発を支援するため,アフリカと連携しつつ取り組んでいくことが重要との認識を共有した。河野大臣から,日本は,本年8月にTICAD7を開催し,アフリカ各国の首脳に加え,G7やその他のパートナー国の代表者,各国際機関の長と,平和と安定を含むアフリカの開発に関して,率直な意見交換を行う予定である旨発言した。

(2)北朝鮮

 北朝鮮に関しては,G7の優先議題の一つとして,突っ込んだ議論が行われた。河野大臣からは,第2回米朝首脳会談における米国の対応を全面的に支持し,北朝鮮の完全な非核化に向けて米朝プロセスを後押ししていく旨述べた。また,国際社会の結束を維持するためG7でリーダーシップを発揮することの重要性を強調した。
 G7として,米国の取組を支持するとともに,北朝鮮の全ての大量破壊兵器及びあらゆる射程の弾道ミサイルの完全な,検証可能な,かつ,不可逆的な廃棄の実現へのコミットメントを確認した。また,関連安保理決議の完全な履行の重要性,また,「瀬取り」を含む制裁回避への対応に関し,G7として連携していくことで一致した。
 拉致問題については,河野大臣から早期解決に向けて理解と協力を呼びかけ,賛同を得た。

(3)ベネズエラ

 ベネズエラについては,G7として,同国の政治経済社会情勢の悪化及びその人道的影響に対する懸念を共有し,民主的な憲法秩序を回復することが緊急の課題である旨一致した。また,ベネズエラ憲法に基づいた平和的・民主的な移行を求めるとともに,自由かつ透明性があり,信頼できる大統領選挙の実施を強く求めることで一致した。

(4)中国

 アジア情勢について議論する中で,中国についても議論が行われ,G7として,中国が,自由で開かれたルールに基づく国際システムに責任ある参画を行うことを奨励し,国際社会のために重要な貢献を行う能力を有していることに留意するとの点等で一致した。

(5)ウクライナ・ロシア 

 ウクライナ情勢に関しては,ミンスク合意の完全な履行を通じて紛争の平和的かつ持続可能な解決が行われることが重要である旨確認された。また,ウクライナにおける改革の継続の重要性を再確認した。
 ロシアに関しては,ケルチ海峡事案を始めウクライナ情勢等をめぐり厳しい認識が示された。その中で,河野大臣から,北朝鮮情勢などを念頭に,ロシアと関与していく必要性を述べた。

2 国際社会の喫緊の課題・地球規模の課題

(1)女性

 各国における女性活躍推進に向けての取組を紹介するとともに,G7として,女性が和平プロセスに参画できる環境づくりを支援し,平和の安定に貢献することの重要性につき,一致した。

(2)海洋安全保障

 海洋安全保障については,東シナ海や南シナ海の情勢についても議論を行い,状況を引き続き深刻に懸念するとともに,緊張を高め,地域の安定及びルールに基づく秩序を損なうあらゆる一方的な行動に強く反対することで一致した。また,河野大臣からは,法の支配に基づく自由で開かれたインド太平洋の重要性につきG7として力強いメッセージを発出することが重要である旨呼びかけ,賛同を得た。

(3)サイバー

 G7として,悪意のあるサイバー活動を非難し,そのような活動を防止する目的の措置を発展させるよう協力を強化すべき旨再確認し,「サイバー規範イニシアティブに関するディナール宣言」を発出した。

(4)軍縮・不拡散

 軍縮・不拡散に関しては,G7として,不拡散の規範の重要性を再確認するため,国際社会とともに,大量破壊兵器(WMD)及びその運搬手段の生産,使用及び拡散を防止するためのアプローチを調整する必要性につき,一致した。

3 その他

 このほか,民主主義,イスラエル・パレスチナ紛争,シリア,イラク,イラン,ペルシャ湾等の中東情勢,テロとの戦い,違法取引との戦い等を含む多岐にわたる分野について議論が行われた。


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