ASEAN地域フォーラム(ARF)

ARF-ISG会合の開催(結果)

平成27年5月8日

  • ARF-ISG会合の開催1
  • ARF-ISG会合の開催2
  • ARF-ISG会合の開催3

1 外務省は,5月7日ー8日,ASEAN地域フォーラム信頼醸成措置及び予防外交に関する会期間支援グループ(ARF-ISG)会合を東京にて開催しました。この会合は,ARFメンバー国等から外務当局の課長級を中心とする関係者が参加して,最新の地域情勢やARFにおける具体的な取組等について協議する会合であり,毎年秋と春の2回開催されています。本会期は,日本及びマレーシアが共同議長を務めており,昨年12月にマレーシアで同会合が開催されました。

【参考1】ASEAN地域フォーラム(ARF)信頼醸成措置及び予防外交に関する会期間支援グループ会合(ARF-ISG:ASEAN Regional Forum Inter-Sessional Support Group Meeting on Confidence Building Measures and Preventive Diplomacy)

(1)ARFは,政治・安全保障問題に関する対話と協力を通じ,アジア太平洋地域の安全保障環境を向上させることを目的としたフォーラムであり,1994年から開催。

(2)ASEANの中心性を重視する一連のフォーラム(東アジア首脳会議(EAS)や拡大ASEAN防衛相会議(ADMMプラス)など)の中で最も歴史が長く,加盟国も多い。

(3)(ⅰ)信頼醸成の促進,(ⅱ)予防外交の進展,(ⅲ)紛争へのアプローチの充実,という3段階のアプローチを設定して漸進的な発展を目指している。

(4)ARFでは,年1回の閣僚会合を中心として,同ISG会合及び高級実務者会合(SOM),分野別の会期間会合(災害救援,海洋安全保障,不拡散・軍縮)などの会議が開催されている。なお,ISG会合は,その後に行われるSOM及び閣僚会合に向けた準備会合として位置付けられている。

2 今回の会合では,ARFメンバー国及びASEAN事務局等の関連機関から,約80名が参加しました。我が国からは,外務省及び防衛省の関係者が出席した他,歓迎レセプションにおいて平松総合外交政策局長が挨拶を行いました。

【参考2】ARFメンバー(26か国+EU:北朝鮮も含まれる)

  • ASEAN
  • ブルネイ,インドネシア,マレーシア,タイ,フィリピン,シンガポール,ベトナム,ラオス,ミャンマー,カンボジア
  • 非ASEAN
  • 日本,米国,カナダ,豪州,ニュージーランド,パプアニューギニア,韓国,北朝鮮,モンゴル,中国,ロシア,インド,パキスタン,東ティモール,バングラデシュ,スリランカ
  • EU
  • (注)ただし,北朝鮮,パプアニューギニア,パキスタンは欠席。

    3 本会合の概要は以下のとおりです。

    (1)初日(7日)夕刻に行われた歓迎レセプションでは,平松総合外交政策局長が挨拶を行い,(ⅰ)アジア太平洋地域の経済発展の一方で,取り組むべき安全保障上の課題が顕在化している,(ⅱ)こうした中,ARFは地域の安全保障協力の中心を担うフォーラムに発展,(ⅲ)今回の会合において開かれた議論が行われ,地域の信頼醸成の向上に資することを期待する,(ⅳ)日本としても,「積極的平和主義」の旗の下,ARFが地域の中心的なフォーラムとして更に発展するよう積極的に貢献していく,旨述べました。

    (2)2日目(8日)午前のセッションでは,4月末に開催された第26回ASEAN首脳会議の議長声明等について報告がなされた後,地域・国際情勢に関する意見交換が行われ,主に南シナ海情勢,北朝鮮問題,ISILを含むテロ情勢,ウクライナ情勢等について率直な議論が交わされました。

    (3)午後のセッションでは,信頼醸成を目的とする様々な取組のワークプラン改訂等について議論されるとともに,今会期に実施されたARF関連会合の成果や,今後実施される会合の準備状況等について報告が行われました。また,予防外交,海上安全保障等の分野を中心に,各国から多くの新規取組の提案がなされました。

    4 今回の会合において,地域・国際情勢に関する各国の認識について理解が深められたほか,関連会合の成果報告や新規提案を通じて,ARFの枠組みにおける信頼醸成や予防外交のための取組についても活発な議論が行われたことにより,ARFメンバー各国間の連携が強化され,地域の信頼醸成の更なる向上につながることが期待されます。今後,本会合の成果を踏まえ,ARF-SOM(6月頃)及びARF閣僚会合(8月頃)が開催され,更なる議論が行われる予定です。


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