日本の国際テロ対策協力

平成29年9月20日
日本・「コミュニティの働きかけと強靱性に関するグローバル基金」共催「アジアにおける暴力的過激主義の防止」の開催

 9月19日午後3時(現地時間)から約2時間,米国ニューヨークの国連本部内において,日本政府,及び暴力的過激主義の防止のための草の根レベルのプロジェクト支援に取り組む国際基金「コミュニティの働きかけと強靱性に関するグローバル基金」(Global Community Engagement and Resilience Fund (GCERF))の共催により,「アジアにおける暴力的過激主義の防止」に関する会合を開催し,薗浦健太郎内閣総理大臣補佐官が我が国代表として出席したところ,概要は以下のとおりです。

1 冒頭,キャロル・ベラミーGCERF議長(Ms. Carol Bellamy, the Chair of the GCERF)から,今次会合は,暴力的過激主義の防止(Preventing Violent Extremism, (PVE)),特にアジアにおける取組について,国際社会のより一層の関心と協力を得るため,今後いかに取り組んでいくかを議論すべく開催したものである旨述べました。

2 これに続いて,薗浦補佐官より,テロ及び暴力的過激主義の脅威がアジアにも拡大する中,その脅威に対抗するためには水際対策や法執行機関の能力強化といったテロ対策の強化とともに,多元的共存や寛容,ジェンダー間の平等促進等の取組が重要であること,また我が国は,脅威にさらされているコミュニティからの要請・ニーズ等を重視し,GCERFへの拠出等を通じ,PVEに積極的に取り組んでいる旨述べました。

3 その後,出席者間で,アジアにおけるPVEのあり方について,特に市民社会,民間セクター,および女性の役割の拡大の重要性等の観点から議論が行われ,我が国からは,今後もPVEの取組を重視し,専門家やドナー間の情報共有が積極的に行われることが重要である旨述べました。

4 最後にハリド・コーセルGCERF事務局長(Dr. Khalid Koser, Executive Director)から,上記議論で指摘された点を踏まえつつ,今後も関係者間の情報共有を強化し,実際のPVEプロジェクトの成果を明確に示し,国際社会の関心と協力を得ていく旨述べました。


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