ASEAN(東南アジア諸国連合)

令和5年8月31日

 8月22日、標記会議がインドネシア・ラブアンバジョにおいて開催され(4年ぶりの対面式)、我が国首席代表として谷公一国家公安委員会委員長が出席しました。

1 第13回ASEAN+3国境を越える犯罪に関する閣僚会議(AMMTC+3)

  • (1)本枠組みは、国境を越える犯罪対策におけるASEAN+3協力を推進するもので、2003年から高級実務者会合(SOMTC+3)を概ね毎年開催し、2004年から閣僚会議(AMMTC+3)を概ね隔年で開催してきています。
  • (2)今次第13回会議では、主催国インドネシアが議長を務め、ASEAN事務局、ASEAN10か国及び我が国、中国、韓国から治安担当閣僚等が出席しました。また、オブザーバー国として東ティモールが招待され、同国からも閣僚が出席しました。
  • (3)会議では、日中韓各国代表がステートメントを行い、谷国家公安委員長からは、北朝鮮による拉致問題の即時解決に向けた協力を要請した上で、サイバー犯罪対策、特殊詐欺対策、テロ対策等について、各国の連携強化の重要性に言及しました。
  • (4)また、議長国インドネシアから、本年6月に開催された高級実務者会合(SOMTC+3)において「SOMTC+3国境を越える犯罪対策協力作業計画2024-2027」が採択された旨を報告し、これを歓迎しました。更に、今次会合では、国境を越える犯罪と闘うためのASEAN+3の協力を更に強化していく旨の内容を含む共同声明(英語)(PDF)別ウィンドウで開くが採択されました。
  • (5)次回第14回AMMTC+3会議は、2024年にラオスで開催されることとなりました。

2 第8回日・ASEAN国境を越える犯罪に関する閣僚会議(AMMTC+日本)

  • (1)本会議は、日・ASEAN友好協力40周年となる2013年9月にラオスで初開催され、同友好協力50周年の節目となった本年は、8回目の開催となりました。
  • (2)今次第8回会議では、我が国とタイが共同議長を務め、ASEAN事務局、ASEAN10か国及び我が国、オブザーバーとして東ティモールから治安担当閣僚等が出席しました。
  • (3)会議では、谷国家公安委員会委員長から、特に特殊詐欺による深刻な被害について各国と懸念を共有し、捜査協力等を強化していくことを改めて確認しました。また、谷委員長から我が国による国境を越える犯罪対策への取組や東南アジア地域における支援を紹介し、これに対して、ASEAN各国から広く謝意が表明されました。
  • (4)さらに、谷委員長から、北朝鮮による拉致問題の即時解決に向けた協力を要請し、また、ミャンマー情勢について、深刻な懸念を述べた上で、暴力の即時停止、被拘束者の解放、民主的な政治体制の早期回復について具体的な行動を取り、問題の平和的解決に真剣に取り組むよう強く求めました。
  • (5)最後に、共同議長国タイから、本年6月に開催された高級実務者会合(SOMTC+日本)において「日SOMTC国境を越える犯罪対策協力作業計画2023-2027」が採択された旨を報告し、これを歓迎しました。また、国境を越える犯罪と闘うための日ASEANの協力を更に強化していく旨の内容を含む共同声明(英語)(PDF)別ウィンドウで開くが採択され、次回のAMMTC+日本を2024年にラオスで開催すること等が決定されました。

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