女性
上川外務大臣の「WPS+イノベーション~難民支援・人道支援の現場から~」意見交換会主催
令和5年12月13日

現地時間12月13日午後5時30分(日本時間14日午前1時30分)から約45分間、第2回グローバル難民フォーラム(GRF)出席のためスイス・ジュネーブを訪問中の上川陽子外務大臣は、「WPS+イノベーション~難民支援・人道支援の現場から~」と題する意見交換会を主催したところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、上川外務大臣から、難民・避難民問題の解決を考える上で女性・平和・安全保障(WPS)の視点は欠かせない、日本としてWPSを次の次元に引き上げるために、各界や現場の専門家の意見をヒアリングすることが重要であり、本意見交換会においては「WPS+イノベーション」をテーマとして、現場でのWPSの実施における現状と課題、日本の強みを生かした今後の活動の在り方等について、知見を共有いただきたい、と述べました。
- 続いて、佐藤摩利子国際移住機関(IOM)アジア太平洋地域上級顧問のモデレートの下、ケリー・クレメンツ国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)副高等弁務官、ロバート・マルディーニ赤十字国際委員会(ICRC)事務局長、ジェイガン・チャパゲイン国際赤十字・赤新月社(IFRC)事務総長、ジョバンニ・カッサーニIOM国内避難民上級顧問から、それぞれ難民支援や人道支援の現場での経験を踏まえつつ、直面する課題や日本に期待する役割等について発言がありました。
- 最後に、上川大臣から、現下のウクライナや中東情勢、さらにはアフリカや中南米の抱える問題にWPSを具体的に活用していきたい、本意見交換会では様々な意見や示唆を得ることができ大変有意義であった、頂いた知見を今後のWPSの視点を踏まえた国際支援に生かしていきたい、と述べ、意見交換会を終了しました。
(参考)女性・平和・安全保障(Women, Peace and Security: WPS)
2000年、国連安全保障理事会(国連安保理)において、同理事会史上初めて、国際的な平和と紛争予防、紛争解決には女性の平等な参画や紛争下の性暴力からの保護、ジェンダー平等が必要であると明記した「女性・平和・安全保障(Women, Peace and Security: WPS)に関する安保理決議第1325号」が全会一致で採択された。同決議及び関連決議を実施するため、日本はこれまで3次にわたり行動計画を策定・実施している。