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令和3年10月4日
国連総会のサイドイベントとして宇都外務副大臣がビデオ・メッセージで出席

 9月27日、第76回国連総会のサイドイベントとして、我が国は「紛争関連の性的暴力生存者のためのグローバル基金(GSF)(注)」と他の理事国(英仏韓)と共催し、「紛争関連の性的暴力の生存者に対する賠償:現状と展望」と題するイベントをオンライン形式で開催し、宇都外務副大臣がビデオ・メッセージで出席しました(日本語(PDF) 別ウィンドウで開く英訳(PDF) Open a New Window)。

 今次イベントでは、同基金のこれまでの活動成果として、紛争下の性的暴力生存者に関する国別調査の結果報告や実現可能な補償プログラムについてパネルディスカッションが行われました。

 宇都外務副大臣から、同基金の設立の立役者である2018年ノーベル平和賞受賞者のムクウェゲ医師 (Dr. Denis Mukwege)とムラド女史 (Ms. Nadia Murad)に敬意を表し、我が国は、紛争下の性的暴力によって傷ついた生存者の方々の自立を支援するという同基金の趣旨に強く賛同し、その活動を設立当初より支持・支援してきた旨を述べました。

 また、2020年の年初以降の新型コロナの感染拡大により、弱い立場にある女性や女児が大きな影響を受けていることに触れ、紛争下の性的暴力により傷ついた方々が、自立の手段を得て、自信を取り戻し、経済的・社会的に活躍することができれば、私たちの社会に新しい視点がもたらされ、新型コロナからの「より良い回復」のためのきっかけを生み出すことができるという考えも述べました。

 さらに、コロナ禍によって支援の手を緩めることはあってはならないとし、引き続き、我が国は国際社会と連携し、暴力の撲滅と生存者の救済・支援に向けて取り組んでいく旨を表明しました。

(注)「紛争下の性的暴力生存者のためのグローバル基金(Global Survivors Fund:GSF)」は、紛争関連の性的暴力生存者の多くが公的償いを受けていないことを背景に、生存者に対する償いや救済へのアクセスの促進を目的とし、2018年のノーベル平和賞受賞者であるデニ・ムクウェゲ医師及びナディア・ムラド女史が中心となって2019年10月に創設されました。


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