人権外交
第8回民主主義共同体閣僚級会合
平成27年7月27日
7月22日から24日の日程で,エルサルバドルにおいて民主主義共同体閣僚級会合他の会議が開催され,24日の閣僚級会合に我が国から宇都隆史外務大臣政務官が出席したところ,概要以下のとおり。
1 開催日程,参加者等
- 7月24日,エルサルバドルの首都サンサルバドルにおいて,エルサルバドル政府主催の「第8回民主主義共同体閣僚級会合」が開催された。
- 本閣僚級会合には,約20カ国からのハイレベルの出席を含む,多数の国と地域及び市民社会代表が参加した。我が国から宇都隆史外務大臣政務官が出席したほか,ライチャーク・スロバキア副首相,グアテマラ外相,マリ外相,モンゴル外相,パラグアイ外相,セントルシア外相等の参加があった。また,潘基文国連事務総長及びオバマ米国大統領より,ビデオメッセージが寄せられた。
2 閣僚級会合概要
- 閣僚級会合においては、民主主義促進のための各国の協力や今後の取組等について議論が行われ,エルサルバドル政府(マルティネス外相)からは,エルサルバドルが1992年の内戦終結以降,様々な形で国家を復興しており,民主主義に関する国家機関の整備も進んでいるとし,平和こそが民主主義と開発の鍵となる旨述べた。
- 宇都外務大臣政務官は,民主主義の国際的な定着に向けた我が国の様々な支援についてステートメントを行った。
- 宇都外務大臣政務官ステートメント(日本語)(PDF)
(90KB)
- 宇都外務大臣政務官ステートメント(英語)(PDF)
(127KB)
- その他,モンゴル外相,マリ外相,グアテマラ外相,インド外務担当閣外相,チリ外相,ポーランド外務次官,ハンガリー外務副大臣,エストニア外務次官補,コスタリカ外務次官,マリノフスキー米国務次官補等が,ステートメントを行い,民主主義と開発の重要性及び自国の取組等について述べた。また,会議の最後に,開発においても民主主義を重視すべきことを主題とした,「開発アジェンダにおける民主主義共同体」サンサルバドル宣言(参考2)が採択された。
- また,22日,23日には,市民社会を中心とした様々な民主主義に関するフォーラムや,民主主義共同体ワーキンググループの会合が開催された。我が国は,「民主主議と教育」ワーキンググループに参加した。
3 その他
宇都外務大臣政務官は,本会合の機会を捉え,ジョップ・マリ外相,ヒンダ・ナミビア国際関係・協力副大臣,プレブスレン・モンゴル外相,シン・インド外務担当閣外相等と個別に会談し,二国間関係強化等について意見交換を行った。
(参考1)民主主義共同体(概要)
民主主義共同体とは、国際社会における民主化を促進させることを目的として、米国とポーランドの主導で2000年に設立された政府間フォーラム。エルサルバドルは2013年4月から議長国(2年間)を務め,本会合以降の議長は米国。
(参考2)「開発アジェンダにおける民主主義共同体」サンサルバドル宣言(ポイント)
(参考1)民主主義共同体(概要)
民主主義共同体とは、国際社会における民主化を促進させることを目的として、米国とポーランドの主導で2000年に設立された政府間フォーラム。エルサルバドルは2013年4月から議長国(2年間)を務め,本会合以降の議長は米国。
(参考2)「開発アジェンダにおける民主主義共同体」サンサルバドル宣言(ポイント)
- 民主主義は普遍的価値。民主主義の道のりは継続的なプロセス。
- 自由選挙,メディア,市民社会,野党の役割の重要な役割を強調。
- 人権及び民主主義教育の重要性を強調。
- SDGs(持続可能な開発目標)における,民主主義に重きを置いた政治協力の強化。
- 民主主義共同体を念頭においた,ポスト2015年開発アジェンダの履行に向けたコミットメントを再確認。