人権外交
第9回民主主義共同体閣僚級会合
平成29年10月2日
9月15日に,ワシントンにおいて民主主義共同体閣僚級会合が開催され,我が国から岡村善文日本政府代表(人権担当大使)が出席したところ,概要以下のとおり。
1 開催日程,参加者等
9月15日,米国ワシントンにおいて,「第9回民主主義共同体閣僚級会合」が開催された。
本閣僚級会合には,我が国から岡村善文日本政府代表(人権担当大使)が出席したほか,ティラソン米国務長官,ヴァシチコフスキ・ポーランド外相,ジョップ・マリ外相,ソイニ・フィンランド外相等のハイレベルの出席を含む,多数の国と地域及び市民社会代表が参加した。
2 閣僚級会合概要
- (1)閣僚級会合においては,民主主義促進のための各国の協力や今後の取組等について議論が行われ,米国政府(ティラソン国務長官)からは,民主主義は国内外で平和と安定をもたらすものであり,現代の民主主義への様々な挑戦に対し,今こそ民主主義を維持・強化する時であり,積極的な発信や関与が必要である旨述べた。
- (2)その他,民主的な制度の尊重や市民社会の保護,テロリズムや権威主義に対抗する民主主義と安全保障,SDGs目標16の実現を含む開発のための民主主義といったテーマにつき意見交換を行った。岡村政府代表からは,現在の北朝鮮情勢及び国際社会全体としての継続的働きかけの重要性,並びに我が国の民主化支援及び民主主義定着のための制度構築の重要性につき述べた。
- (3)会議の最後に,民主化支援の促進,テロ対策への国際協力の強化,法の支配や包容及び多様性の尊重,女性の政治参加の促進及び市民社会の関与,保護,協力を確認する内容のワシントン宣言が採択された。
- (参考)民主主義共同体(概要)
- 民主主義共同体とは,国際社会における民主化を促進させることを目的として,米国とポーランドの主導で2000年に設立された政府間フォーラム。米国は2015年7月から議長国(2年間)を務め,本会合以降の議長はノルウェー。