バチカン
日バチカン外相級会談の開催
平成27年12月7日

12月3日(木曜日)(現地時間同日),欧州安全保障機構(OSCE)外相理事会出席のためセルビアを訪問中の武藤容治外務副大臣は,ギャラガー・バチカン外務長官(The Most Reverend Archbishop Paul Richard Gallagher)と会談したところ,概要は以下のとおりです。
- 武藤副大臣より,世界の平和と安定のために日本とバチカンの協力は重要である,日本としても来年国連安全保障理事会非常任理事国・G7議長国となる機会を捉え,世界の平和と安定,グローバルな課題の解決に向け,「積極的平和主義」の下,さらに取組を進めていきたい旨発言しました。また,日本政府が,テロ・難民対策として,「中庸が最善」の考え方の下,過激主義を生み出しにくい社会を構築するため,中東地域に対して支援を実施していく旨も説明しました。
- ギャラガー外務長官からは,現在の国際社会は中東や東アジア等各地で紛争が多発し,第二次大戦以来最大の危機を迎えているが,強い意志を持って積極的に平和構築に貢献することが必要である,テロリズムの温床となる原理主義に陥らないためにも,理性と信仰心のバランスが大事であり,バチカンとしても宗教間対話を進めていきたい旨述べました。