スウェーデン王国
日・スウェーデン外相会談
12月15日(日曜日)午後6時00分(現地時間;日本時間16日(月)午前2時00分)から約30分間,ASEM外相会合出席のためスペインを訪問中の茂木敏充外務大臣は,アン・リンデ・スウェーデン王国外務大臣(H.E. Ms. Ann LINDE, Minister for Foreign Affairs of the Kingdom of Sweden)と外相会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
1 冒頭
冒頭,茂木大臣から,本年9月のリンデ外相就任をお祝いすると共に,「先週,日本から吉野彰氏がノーベル賞授賞式に参加した。近年,毎年日本人がノーベル賞を受賞しており,12月は日本におけるスウェーデンに対する親近感が特に高まる時期である」,「法の支配を始めとする基本的価値を共有するスウェーデンとの間で,幅広い分野での協力を進めていきたい」旨述べました。リンデ大臣から,昨年の日スウェーデン外交関係樹立150周年のイベントは大成功であり,ビジネスの交流が活発化しており,二国間の関係は新しいレベルに至った旨述べました。
2 二国間関係
茂木大臣から,昨年の日スウェーデン外交関係樹立150周年の成功に祝意を示すと共に,「本年は4月に社会保障協定,8月にワーキング・ホリデー協定の署名が行われたことを歓迎する」と述べました。また,茂木大臣から,昨年の国王王妃両陛下の訪日の際のスウェーデンのビジネス代表団の同行や,11月の経団連のスウェーデン訪問に触れ,「このモメンタムを活かし,産業界同士の交流が促進され,経済関係が更に深化することを期待する」と述べました。これに対し,リンデ大臣から,スウェーデンを訪問した経団連と夕食会を実施した,引き続き経済関係を発展させたいと述べました。
3 地域情勢
両大臣は,北朝鮮情勢等の地域情勢につき意見交換を行いました。両大臣は,北朝鮮情勢に関し,最近の情勢を含めて意見交換を行い,国連安保理決議の完全な履行を含め,北朝鮮の完全な非核化に向けて引き続き緊密に連携していくことで一致したほか,我が方から拉致問題の早期解決に向けて理解と協力を求め,スウェーデン側の支持を得ました。