欧州

平成27年11月27日

11月18日(水曜日)から20日(金曜日)まで、山田美樹外務大臣政務官は、エストニア及びマルタを訪問したところ、概要は以下のとおりです。

1 エストニア(18~19日)

(オヴィール企業大臣との会談)
(カリユランド外務大臣との会談)

(1)オヴィール企業大臣との会談(18日15:30~、於:経済通信省)

山田政務官より、昨年来、二国間の要人往来が活発であり、良好な二国間関係を基盤に、経済関係の一層の強化に向け緊密に連携していきたい旨言及しつつ、日EU・EPAの早期の大筋合意実現へ向けた協力を求めました。これに対しオヴィール大臣より、山田政務官のエストニア訪問は緊密な二国間関係を象徴するものであり歓迎する、エストニアとしても両国の経済関係強化に大きな関心を持っており、日EU・EPAの早期の大筋合意実現について強くサポートしたい旨述べました。

山田政務官とオヴィール大臣は、ICT、サイバーセキュリティ、観光等についても意見交換を行いました。

(2)カリユランド外務大臣との会談(18日 16:30~、於:外務省)

山田政務官より、マイナンバー先進国であるエストニアとの間でICT、サイバーセキュリティにおける知見を共有したい旨述べるとともに,日EU・EPAの早期の大筋合意実現へ向けた協力を求めました。これに対し、カリユランド大臣より、両国の間でサイバーセキュリティ分野における協議が進んでおり、今後も協力を深めたい旨、日EU・EPAは自由貿易を重視するエストニアにとり重要なものであり、早期に締結したい旨述べました。

山田政務官とカリユランド大臣は、安全保障、地域情勢、「北欧・バルト8カ国(NB8)+日本」等についても意見交換を行いました。

2 マルタ(19~20日)

(日マルタ国交50周年記念コンサート)
(ヴェッラ外相との会談)  
(旧日本海軍戦没者慰霊碑への献花)

(1)日本マルタ国交50周年記念コンサート及びレセプションへの出席(19日19:00~、於:マガジーノ・ホール)

本年、日本とマルタが国交50周年を迎えたことを記念し、コンサート及びレセプションが開催されました。日本政府を代表して挨拶を行った山田政務官は、今回の山田政務官のマルタ訪問が現職の外務省政務レベルとしては初の訪問である、観光、語学留学等のための行き先として日本でも着実に関心が高まっているマルタとの絆を、政治、経済、文化等各分野で一層深めていきたい旨述べました。また、山田政務官は、コンサートに引き続いて開催されたレセプションにも出席し、挨拶を行いました。

(2)マルタ商工会主催セミナー「Doing Business with Japan」への出席(20日9:00~、於:マルタ商工会)

日本マルタ国交50周年の一環として、ビジネスセミナーが開催されました。山田政務官は、冒頭の挨拶において、本セミナーが両国経済関係の一層の強化につながることに期待を表明するとともに、今回の山田政務官の訪問を通じて、お互いの国に対する関心が一層高まることを期待する旨述べました。

(3)ヴェッラ外務大臣との会談(20日11:30~、於:外務省)

山田政務官より、両国間経済は様々な分野においてポテンシャルがあり、貿易・投資拡大の観点からも日EU・EPAの早期の大筋合意実現へ向けた協力を求めたいと述べました。これに対しヴェッラ大臣より、日本はEUの大きな貿易相手であり、マルタとして日EU・EPAの締結には前向きである、金融、銀行業、運輸、教育等、マルタの強みを活かして両国の関係が一層強化されることを期待する旨述べました。

山田政務官とヴェッラ大臣は、安全保障、地域情勢、難民問題等についても意見交換を行いました。

(4)旧日本海軍戦没者慰霊碑への献花(20日15:30~、於:英連邦軍墓地)

第一次世界大戦中、英国と同盟関係にあった日本から地中海に日本海軍艦隊が派遣されましたが、その際の戦没者71名をまつる慰霊碑がマルタ島内(カルカーラ)の英連邦軍墓地に建てられており、山田政務官は同慰霊碑に献花を行いました。

(現地紙「タイムズ・オブ・マルタ」紙に山田政務官の訪問が大きく報じられました。)


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