ノルウェー王国
日・ノルウェー外相会談
令和元年12月15日
12月15日,現地時間午後14時35分(日本時間15日午後10時35分)から約30分間,ASEM外相会議出席のためスペインを訪問中の茂木敏充外務大臣は,イーネ・エーリクセン・ソーライデ・ノルウェー王国外務大臣(H.E. Ms. Ine Eriksen Soreide, Minister of Foreign Affairs of the Kingdom of Norway)と日ノルウェー外相会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
1 冒頭
冒頭,茂木大臣から,ノルウェーは「法の支配を始めとする基本的価値を共有する重要なパートナーであり,両国は共に平和国家,海洋国家」であるとして,「北極,捕鯨,持続可能な開発等,幅広い分野で協力を推進していきたい」と述べました。ソーライデ大臣から,「茂木大臣の発言に同意する,多くの分野で協力しているが,両国関係のポテンシャルは更に大きく,貿易を含めた経済関係を更に強化したい」旨述べました。
2 二国間関係
茂木大臣から,スヴァールバル諸島ニーオルスンに所在する日本の国立極地研究所が運営する観測施設の移転に際しするノルウェーの支援に対する感謝と,捕鯨分野における協力の一層の強化への希望を述べ,両大臣は極地観測と捕鯨について更に協力していくことで一致しました。また,ソーライデ大臣からは,気候変動の観点からの極地観測の重要性についても指摘がありました。
3 地域情勢
両外相は,北朝鮮情勢等の地域情勢につき意見交換を行いました。両外相は,北朝鮮情勢に関し,最近の情勢を含めて意見交換を行い,国連安保理決議の完全な履行を含め,北朝鮮の完全な非核化に向けて引き続き緊密に連携していくことで一致したほか,我が方から拉致問題の早期解決に向けて理解と協力を求め,ノルウェー側の支持を得ました。