オランダ王国
日・オランダ首脳会談
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本10日午後6時20分から午後7時00分まで,安倍晋三内閣総理大臣は,訪日中のマルク・ルッテ・オランダ王国首相(H.E. Mr. Mark Rutte,Prime Minister of the Kingdom of the Netherlands)と首脳会談を行いました。概要は以下のとおりです。
今次首脳会談に際し,両首脳は「持続的な平和と繁栄のための戦略的パートナーシップの設立に関する共同声明」(英文(PDF)/仮訳(PDF)
/骨子(PDF)
)及び「共同声明付属文書:より平和で繁栄した世界のための日本とオランダの協力」(英文(PDF)
/仮訳(PDF)
)を発出し,ルッテ首相の今次訪日の機会に,日・オランダ関係を「持続的な平和と繁栄のための戦略的パートナーシップ」と位置づけ,「法の支配」の徹底,NPDIを含む軍縮・不拡散,サイバー,安保理改革等の幅広い分野における戦略的な協力を推進していくことを確認しました。
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1 冒頭
(1)安倍総理大臣から,ルッテ首相の初訪日を歓迎するとともに,400年以上に亘る日蘭交流の歴史は我々の財産であると述べつつ,昨年のオランダ国王王妃両陛下の国賓訪日に続くルッテ首相の訪日を通じて日・オランダの協力関係を更に発展させていきたい旨を述べました。
(2)これに対し,ルッテ首相から,国王王妃両陛下の国賓訪日は大成功であったとして日本側の接遇への謝意を表明した上で,政治・経済両面で日本との関係を深めたい,今回の訪問には約120名の民間企業等の関係者が同行しており,サイバーセキュリティ,オリンピック,高齢化,農業等の分野で協力を強化したい旨述べました。
2 二国間関係
(1)安倍総理大臣から,ルッテ首相の訪日を機会に,日・オランダ関係を「持続的な平和と繁栄のための戦略的パートナーシップ」と位置づけ,協力関係を大きく発展させたい,特に「法の支配」の徹底,NPDIを含む軍縮・不拡散,サイバー,安保理改革等の幅広い分野における戦略的な協力を推進していきたい旨述べました。これに対し,ルッテ首相も,同パートナーシップに基づいて二国間関係を一層強化したい旨述べました。
(2)安倍総理大臣から,今年20周年を迎える「日蘭平和交流事業」の下で進めてきた元戦争被害者等との心の和解と相互理解を礎に,オランダと共に未来志向の外交を進めたい旨述べたところ,ルッテ首相からは,「日蘭平和交流事業」を高く評価する旨の発言がありました。
3 日本の安全保障政策と防衛協力
安倍総理大臣から,国際協調主義に基づく「積極的平和主義」の実践としての「平和安全法制」について説明したのに対し,ルッテ首相からは,我が国の取組に対する支持が表明されるとともに,日本の取組は「法の支配」を一層高めるものであり,国際社会に対する貢献である旨の発言がありました。
4 経済
(1)両首脳は,日EU経済連携協定(EPA)の本年中の大筋合意の実現に向けて最大限努力していくことを確認するとともに,戦略的パートナーシップ協定(SPA)の早期妥結を目指していくことを確認しました。
(2)安倍総理大臣 から,日本にとって欧州最大の投資先かつ投資元であるオランダとの間で,今般,日本貿易振興機構(JETRO)とオランダ企業庁の協力覚書が締結されたことは喜ばしいと述べました。ルッテ首相からは,特に農業分野での協力は大きな可能性を秘めている旨発言がありました。両首脳は,農業の競争力強化に向けて知見・情報の交換を含めた協力を強化していくこと,エネルギー分野を含む二国間経済関係を一層強化していくことを確認しました。
5 地域情勢
(1)安倍総理大臣から,東アジアを含め,航行の自由を含む「法の支配」による国際秩序を守るため,国際法の首都であるオランダとの間で連携を強化していきたい旨を述べ,ルッテ首相からは賛意が表明されました。
(2)両首脳は,昨年7月のマレーシア航空機撃墜事件を含む,ロシア・ウクライナ情勢に関しても意見交換を行い,同志国との連帯を重視しながら情勢の改善に向けて引き続き努力していくことを確認しました。