ラトビア共和国

令和3年7月2日
日・ラトビア外相会談の様子 日・ラトビア外相会談
茂木外務大臣とカリンシュ・ラトビア共和国首相 茂木外務大臣によるカリンシュ・ラトビア共和国首相表敬

 ラトビアを訪問中の茂木敏充外務大臣は、現地時間7月2日午前11時(日本時間午後5時)から40分間、クリシュヤーニス・カリンシュ・ラトビア共和国首相(H.E. Dr. Krišjanis Karinš, Prime Minister of the Republic of Latvia)を表敬しました。 その後、同日午前11時45分(日本時間午後5時45分)から2時間10分間、エドガルス・リンケービッチ・ラトビア共和国外務大臣(H.E. Mr. Edgars Rinkēvičs, Minister of Foreign Affairs of the Republic of Latvia)との間で外相会談を行いました。両大臣は会談後、日ラトビア外相共同声明(概要(PDF)別ウィンドウで開く仮訳(PDF)別ウィンドウで開く英文(PDF)別ウィンドウで開く)を発出しました。 なお、会談後、茂木大臣はリンケービッチ大臣の案内で、自由記念碑への献花、友好100周年を記念する植樹を行いました。 一連の会談の概要は以下のとおりです

  1. 茂木大臣から、日ラトビア友好100周年の節目に日本の外務大臣として史上初のラトビア訪問を実現でき嬉しく思う、基本的価値を共有するパートナーであるラトビアとの関係を重視している旨述べました。ラトビア側からは、茂木大臣の訪問に歓迎の意を表し、友好100周年を機に日本との良好な関係を更に発展させていきたい旨述べました。
  2. 双方は、エネルギー分野における日本企業のラトビアへの投資など協力の進展を評価するとともに、今次訪問及び本年の友好100周年を機に、政治、経済、文化など幅広い協力関係を一層進展させることで一致しました。
  3. 茂木大臣から、欧州大陸電力ネットワークへの接続事業など、ラトビアを含むバルト三国の広域インフラ事業に、高い技術力を持つ日本企業が更に貢献できると考えている旨述べ、両大臣は、このような欧州統合強化に資する協力を進めていくことで一致しました。また、茂木大臣から、EUによる日本産食品の輸入規制について、撤廃に向けた協力を要請しました。
  4. 茂木大臣から、4月の「インド太平洋における協力のためのEU戦略」を、EUのインド太平洋への関与の強い意思として歓迎するとともに、「自由で開かれたインド太平洋」に向けEUとの協力を進めていきたい旨述べ、リンケービッチ大臣から「自由で開かれたインド太平洋」の実現への力強い支持が表明されました。
  5. 東アジア情勢について、双方は、海警法を含む東シナ海・南シナ海における力による一方的な現状変更の試みの継続・強化、香港・新疆の状況に対する深刻な懸念を共有し、基本的価値を共有する同志国が結束して、ルールに基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化していくことの重要性について一致しました。双方は、北朝鮮の全ての大量破壊兵器及び弾道ミサイルの完全な、検証可能な、かつ不可逆的な廃棄に向け、安保理決議の完全な履行を確認するとともに、茂木大臣から、拉致問題の即時解決に向けた理解と協力を求め、ラトビア側の支持を得ました。また、双方は、ロシア、ウクライナ、ベラルーシ等の情勢に加え、日NATO協力についても意見交換しました。
  6. ラトビア側から、東京オリンピック・パラリンピック競技大会開催への支持が表明されました。

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