イタリア共和国

平成29年1月5日

 本5日,午後6時から約20分間,安倍晋三内閣総理大臣は,パオロ・ジェンティローニ・イタリア首相(H.E. Mr. Paolo Gentiloni, President of the Council of Ministers of Italy)と電話会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

1  冒頭,ジェンティローニ首相より,昨年12月の首相就任にあたり安倍総理大臣から祝辞をいただいたことに感謝する旨述べました。これに対し安倍総理大臣から,ジェンティローニ首相の就任に改めて祝意を表明しつつ,共に仕事ができることを楽しみにしている旨述べました。

2 両者は,前年及び本年のG7議長国として,日伊両国が国際社会の課題への対応をリードしていくことで一致しました。また,両者は,共に本年の国連安保理非常任理事国として,北朝鮮への対応を始め,安保理でも日伊両国が緊密に連携することを確認しました。

3 安倍総理大臣から,G7伊勢志摩サミットでは,世界経済が直面する下方リスクに対し,金融・財政政策,構造改革の全ての政策手段を用いることに力強くコミットした旨説明するとともに,本年のG7サミットでも,下方リスクへの力強い対応を重視すべきである旨述べました。

4 両者は,世界で保護主義への懸念が広がる中,自由で開かれた経済こそが平和と繁栄の礎である旨をG7が結束して発信することが重要である点で一致し,この観点からも,日EU経済連携協定(EPA)の可能な限り早期の大枠合意のために,引き続き日伊両国が協力していくことを確認しました。

5 両者は,本年のG7サミットの成功に向け,伊勢志摩サミットの主要課題を更に進展させ,政治・外交分野についても忌憚ない議論を行うなど,緊密に連携していくことを確認するとともに,日伊二国間関係においても様々な分野で一層協力を強化していくことで一致しました。


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