アイルランド
日・アイルランド外相会談
本16日(月曜日)午前11時30分(現地時間;日本時間午後7時30分)から約20分間,ASEM外相会合出席のためスペインを訪問中の茂木敏充外務大臣は,サイモン・コーヴニー・アイルランド副首相兼外務・貿易大臣(H.E. Mr. Simon Coveney, T.D., Tánaiste and Minister for Foreign Affairs and Trade of Ireland)と外相会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
1 冒頭
冒頭,茂木大臣から,「アイルランドは,普遍的価値を共有する重要なパートナー」であるとして,「ラグビーワールドカップを通じ,日本でアイルランドへの関心が高まった。このモメンタムを維持し,引き続き二国間関係を強化したい。」旨述べました。これに対し,コーヴニー大臣から,「ラグビーワールドカップに関する御発言に完全に同意する。東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催も楽しみにしている。アイルランドにとって対日関係は戦略的に重要である。日本によるアイルランドへの投資はアジア最大であり,貿易額も多い。英国のEU離脱という時期を迎え,アイルランドの欧州へのゲートウェイとしての役割は高まっていることを強調したい。」との発言がありました。
2 二国間関係・日EU関係
英国のEU離脱について,茂木大臣から,混乱のない円滑な離脱が達成されることを期待する旨述べたのに対し,コーヴニー大臣から今後の動向に関する見解が述べられ,両大臣は意見交換をしました。
また,コーヴニー大臣から,「アイルランド・ハウス」の開設は,政治,経済,文化等の様々な分野で日本との関係を強化したいというアイルランドの意思の表れであるとの発言があったのに対し,茂木大臣から歓迎したい旨述べました。
3 地域情勢
両大臣は,北朝鮮情勢に関し,最近の情勢を含めて意見交換を行い,国連安保理決議の完全な履行を含め,北朝鮮の完全な非核化に向けて引き続き緊密に連携していくことで一致したほか,我が方から拉致問題の早期解決に向けて理解と協力を求め,アイルランド側の支持を得ました。
4 その他
両大臣は,国際貿易・通商を巡る最近の情勢について意見交換しました。
また,両大臣は,国連改革等を含め,国際場裡での連携を深めることで一致しました。