英国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)
日英首脳電話会談
令和3年2月16日
2月16日、午後5時45分から約30分間、菅義偉内閣総理大臣は、ボリス・ジョンソン英国首相(The Rt Hon Boris Johnson MP, Prime Minister of the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)と首脳電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、ジョンソン首相から今般の地震被害へのお見舞いがあり、菅総理大臣から謝意を表しました。菅総理大臣から、「日英EPAの発効や日英『2+2』の開催など日英の協力が深まっており、『自由で開かれたインド太平洋』の実現や、英国が議長国を務めるG7及びCOP26に向けて、更に緊密に連携していきたい」と述べました。これに対し、ジョンソン首相から、新型コロナ対応も含め、二国間及び多国間で日英協力を深化させたい旨の発言がありました。
- 両首脳は、2月19日のG7首脳テレビ会議及び6月のG7サミットに向けた意見交換を行い、ポスト・コロナの国際秩序の形成をG7が結束して主導していくことを確認しました。また、両首脳は、2050年までの「カーボン・ニュートラル」実現を目指し、COP26に向けて国際社会をリードすべく連携していくことで一致しました。また、菅総理大臣は、英国のTPP11への加入申請を歓迎しました。
- 菅総理大臣から、東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催に向け、英国が議長を務めるG7首脳の支持を求めたのに対し、ジョンソン首相から、全面的に支持する旨発言がありました。
- 両首脳は、地域情勢についても意見交換を行い、ミャンマー情勢について重大な懸念を共有したほか、中国の海警法を含め、東シナ海・南シナ海における一方的な現状変更の試み及び香港・新疆ウイグル自治区の状況についての懸念を共有し、連携していくことで一致しました。