フランス共和国
日仏外相会談
令和6年5月3日
現地時間5月3日午後5時50分(日本時間4日午前0時50分)から約60分間、 OECD閣僚理事会に出席するためフランス・パリを訪問中の上川陽子外務大臣は、ステファン・セジュルネ・フランス共和国欧州・外務相(H.E. Mr. Stéphane SÉJOURNÉ, Minister for Europe and Foreign Affairs of the French Republic)と外相会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、セジュルネ欧州・外務相から、上川大臣をパリでお迎えでき嬉しい旨発言があり、本年2月の日仏外相会談に加え、先般のイタリアにおけるG7外相会合等を通じて、緊密に意思疎通の機会が維持されていることを評価する旨発言がありました。
- これに対し、上川大臣から、外務大臣として初めてパリを訪問でき嬉しい、価値及び原則を共有する「特別なパートナー」であるフランスとの連携を重視している旨述べました。その上で、岸田総理がマクロン大統領、アタル首相と非常に有意義な会談を行い、両首脳間で日仏部隊間協力円滑化協定(RAA)の交渉開始を発表できたことは喜ばしい旨述べました。
- その上で、両外相は、「特別なパートナー」である日仏の歴史的な友好関係を安全保障、経済、文化の各分野で更に深めていくことで一致しました。また、上川大臣からマダガスカルにおいて訪問した日仏が共同で支援した図書館を第三国における文化外交の日仏連携の好例として紹介するとともに、両外相はアフリカにおけるこのような連携、さらには日仏企業間の協働を後押ししていくことで一致しました。また、上川大臣から、本年のパリオリンピック・パラリンピックの成功を祈念するとともに、両外相は、明年の大阪・関西万博を通じて、両国間の交流が更に促進されることへの期待を共有しました。
- セジュルネ欧州・外務相から、2月に日本が開催したウクライナ経済復興支援会議に高い評価があり、両外相はウクライナ支援と対露制裁を継続することで一致しました。また、両外相は、核・ミサイル問題や拉致問題を始めとする北朝鮮への対応や中国を含むインド太平洋情勢、中東情勢について意見交換を行いました。また、上川大臣から、マダガスカル、コートジボワール及びナイジェリアを訪問し、この後にスリランカ、ネパールを訪問することを説明し、両外相は、グローバルサウス等の地域情勢についても意見交換を実施し、国際社会が抱える諸課題に関し、両国間で引き続き緊密に連携しつつ対処していくことで一致しました。