安倍総理大臣

平成26年3月25日
フランス共和国のオランド大統領と握手する安倍総理 (写真提供:内閣広報室)
日仏首脳会談 (写真提供:内閣広報室)

 ハーグ(オランダ)で開催されている核セキュリティ・サミットに参加している安倍総理は,3月24日(火)17時25分頃(現地時間)から約20分間,オランド仏大統領との間で首脳会談を行ったところ,概要は以下のとおり。

1.冒頭発言

 安倍総理から,昨年オランド大統領訪日時に合意した日仏の「特別なパートナー」関係が着実に具体化されており,大変喜ばしい,本年1月には外務・防衛閣僚会合も開催され,日本の「積極的平和主義」の推進からも重要な取組である旨述べた。
 これに対し,オランド大統領からは,昨年訪日した際の「ロードマップ」は着実に進展しており,初の2+2会合によって安全保障分野での協力が強化されていることを評価する旨を述べた。

2.今後の二国間関係

 安倍総理とオランド大統領は,オランド大統領が訪日した際に合意した政治・安全保障,経済,文化の3つの柱に沿って具体的な協力を更に進展させることで一致した。
(1)政治・安全保障分野について,安倍総理から,アフリカの平和と安定に向けた協力を進めるとともに,防衛装備品分野でも協力を進めたい旨発言した。
(2)経済分野について,安倍総理から,トルコにおける協力を念頭に,今後も原子力やハイテク分野での産業協力を進展させたい旨述べた。これに対し,オランド大統領から,日仏の原子炉の第三国への輸出を進展させたく,また,他の分野でも日仏で協力していきたい旨話があった。
(3)教育及びスポーツ分野について,安倍総理から,大学間の協力に加え,スポーツ分野でも何らかの形で協力を行っていきたい旨述べた。これに対し,オランド大統領から,大学間の学位の相互認証についても,今後とも協力していきたいという話があった。

3.ウクライナ情勢

 安倍総理から,力を背景とする現状変更は決して容認できず,引き続きG7として連帯したい旨述べた。
 これに対し,オランド大統領から,領土の一体性という観点からも,クリミアのロシアへの編入は受け入れられない旨述べるとともに,OSCE(欧州安全保障協力機構)ミッション派遣への日本の資金的貢献に感謝する旨の発言があった。



安倍総理大臣へ戻る