エストニア共和国
薗浦内閣総理大臣補佐官のエストニア訪問
5月29日及び30日(現地時間),薗浦健太郎内閣総理大臣補佐官は,エストニアを訪問したところ,概要は以下のとおりです。
1 30日午前,薗浦補佐官は,NATOサイバー防衛協力センター(NATO Cooperative Cyber Defence Centre: CCDCOE)が主催したサイバー防衛に関する国際会議「CyCon 2019」に出席し,日本の安全保障とサイバー空間に関する基調講演を行いました。
2 また,同日午後,薗浦補佐官は,ウルマス・レインサル外務大臣(H.E. Mr. Urmas Reinsalu, Minister of Foreign Affairs)との間で,目覚ましく進展する経済分野のほか,サイバー分野等の幅広い分野での二国間関係について意見交換を行いました。また,両者は,地域情勢や国際場裡における協力についても意見交換を行いました。
3 さらに,薗浦補佐官からレインサル大臣に対しては,日本産食品等のEUによる輸入規制の早期撤廃に向けた協力を要請しました。
4 このほか,薗浦補佐官は,エストニア政府の電子政府に関する取組みを紹介する「Eエストニア・ブリーフィングルーム」を視察し,また,国家情報システム庁を訪問し,サイバーセキュリティに関する取組みについて意見交換を行いました。
[参考]
NATOサイバー防衛協力センターは,2008年にエストニアの首都タリンに設立された,サイバーに特化したNATOが承認する研究機関。現在,18のスポンサー国(NATO加盟国)及び3の貢献国(非NATO加盟国)から派遣・提供された人員及び資金で運営されている。主なプロジェクトとして,サイバー防衛に関する国際会議「CyCon」の開催やサイバー演習の実施,サイバーと国際法の関係に関する研究プロジェクト等を実施。