安倍総理大臣
日・ベルギー首脳会談(概要)


5月7日午後4時15分から約45分間、安倍内閣総理大臣はエグモン宮においてディ=ルポ・ベルギー首相(H. E. Mr. Elio DI RUPO, Prime Minister of Belgium)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
1 冒頭
ディ・ルポ首相から、ベルギーへの訪問に感謝すると共に、2016年には外交関係樹立150周年を迎え、日本はベルギーにとって重要なパートナーであり、貿易・投資も非常に良好である旨述べました。これに対し、安倍総理より、欧州訪問の締めくくりに「欧州の首都」ブリュッセルを訪問できて非常に嬉しく、昨日はフィリップ国王陛下に謁見でき、ベルギーのおもてなしに感謝したい旨述べました。
2 二国間関係
(1)政治・安全保障
安倍総理より、「積極的平和主義」の立場から、地域・国際社会の平和と安定のためにこれまで以上に貢献したい、また、安全保障分野、特に、両国間で外交当局間,防衛当局間の意見交換をより一層緊密化したい旨述べました。これに対し,ディ=ルポ首相から,日本の国際社会の平和と安定への積極的な貢献を歓迎するとともに、「積極的平和主義」は両国の更なる協力の可能性を開くものであり、両国間で平和と安定のための経験を共有したい、外交当局間、防衛当局間の意見交換を歓迎する旨述べました。
(2)経済
ディ=ルポ首相より、日系企業の欧州本社がブリュッセルにあり、雇用に貢献している旨述べ、安倍総理より、多くの日系企業が欧州でのビジネスのゲートウェイとしてベルギーに進出している旨述べました。両首脳は、日ベルギー間の貿易・投資を更に拡大させるために東京で貿易投資促進セミナーを開催し、多くの日系企業の参加を促すことで一致しました。
(3)文化交流・人的交流
安倍総理から,2016年の日・ベルギー外交関係樹立150周年に際し,日本として周年事業を実施し,文化交流を強化したい旨述べました。これに対し、ディ=ルポ首相から賛意が表されると共に、科学技術交流も強化したい、また、ワーキング・ホリデー制度を早期に導入し、若者に相互の文化や言語を学ぶ機会を与えたい旨述べました。
3 地域情勢
両首脳は、東アジア情勢やウクライナ情勢について意見交換をしました。