北大西洋条約機構(NATO)
岩屋外務大臣とルッテNATO事務総長との会談
令和7年6月24日


現地時間6月24日午後17時35分(日本時間25日午前0時35分)から約30分間、NATO首脳会合の際に、オランダ王国ハーグを訪問中の岩屋毅外務大臣は、マルク・ルッテ・NATO事務総長(H.E.Mr. Mark Rutte, NATO Secretary General)との間で会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
1 冒頭
- ルッテ事務総長から、4月の自身の訪日は大成功であったとした上で、岩屋大臣のNATO首脳会合出席に謝意を表するとともに、安全保障環境が厳しさを増す中で、日本を含むインド太平洋パートナー(IP4)とNATOの協力が一層重要になってきている旨述べました。
- これに続いて、岩屋大臣から、欧州・大西洋とインド太平洋の安全保障は不可分であり、日・NATO協力は、両地域の安全保障にとって有益である旨述べ、ルッテ事務総長のリーダーシップによるNATOのインド太平洋への関与の拡大を歓迎しました。
2 日・NATO関係
- 岩屋大臣から、日・NATO間の防衛装備・産業対話の立ち上げを含む本年4月のルッテ事務総長の訪日以降の日・NATO関係の進展を歓迎しました。ルッテ事務総長より、NATOの「ウクライナのための包括的支援パッケージ(CAP)」信託基金を通じた軍事医療分野及び地雷除去分野への支援を含む日本のウクライナ支援に改めて謝意が表明されました。
- 両者は、防衛産業をはじめ様々な分野で日・NATO協力を更なる高みに押し上げるべく、連携していくことで一致しました。
3 地域情勢
両者は、ウクライナやイラン、拉致問題を含む北朝鮮といった地域情勢についても意見交換し、地域を越えた安全保障課題に同志国で連携して対応する必要性を確認し、引き続き緊密に連携していくことで一致しました。