欧州連合(EU)
日EU外相会談
令和3年5月4日

5月4日(火)午後2時20分(現地時間。日本時間4日(火)午後10時20分)から約20分間、G7外務・開発大臣会合出席のため英国ロンドンを訪問中の茂木敏充外務大臣は、ジョセップ・ボレル・フォンテジェス欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長(H.E. Mr. Josep Borrell Fontelles, High Representative of the European Union for Foreign Affairs and Security Policy, Vice-President of the European Commission)と外相会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 茂木大臣から、先般公表された「インド太平洋における協力のためのEU戦略」を、EUのインド太平洋地域に対する関与の強い意思として歓迎する旨述べました。ボレル上級代表から、1月のEU外務理事会における茂木大臣の「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」についての説明に感謝する、今回の「インド太平洋における協力のためのEU戦略」策定に寄与するものであった旨述べました。
- 茂木大臣から、EU加盟国からの円滑なワクチン輸出の継続を要請し、ボレル上級代表から、今後とも輸出が円滑に進むようにしたい旨述べました。また、両者は、日本がGavi と共催するCOVAX ワクチン・サミットを含む新型コロナ対策、気候変動・環境、WTO改革、WHO検証・改革、デジタルなどで協力することで一致しました。
- 両者は、東シナ海や南シナ海の情勢について意見交換を行い、海警法を含む最近の中国の動向や、一方的な現状変更の試みの継続・強化について深刻な懸念を共有しました。また、両者は、北朝鮮についても議論し、茂木大臣から、拉致問題の即時解決に向けた理解と協力を求めました。
- 両者は、次回日EU定期首脳協議を実り多いものとすべく、しっかり準備していくことで一致しました。また、茂木大臣から、日本産食品の輸入規制撤廃に向けたEUによる協力を要請しました。