欧州連合(EU)

平成26年10月16日
(写真1) (写真提供:内閣広報室)
(写真1) (写真提供:内閣広報室)
  1. 1 ミラノを訪問中の安倍晋三内閣総理大臣は,現地時間16日午後1時20分から約20分間,ASEM首脳会合会議場内で,ファン=ロンパイ欧州理事会議長及びバローゾ欧州委員会委員長と会談を行いました。約1年の間に6回目の会談ということもあり,極めて和やかな雰囲気で会談が行われました。
  2.  
  3. 2 冒頭,安倍総理から,ASEM議長を務めるファン=ロンパイ議長との間で第10回ASEM首脳会合の成功に向けしっかり協力していきたい旨述べました。これに対し,ファン=ロンパイ議長から,安倍総理のもと,日EU関係が緊密化していることを歓迎する旨述べるとともに,日本でのたび重なる自然災害により被害が発生したことに対し,心よりお悔やみとお見舞いを申し上げるとの発言がありました。また,同議長は,ASEM首脳会合において,特にアジアからハイレベルの出席をいただき,うれしく思っていると述べました。バローゾ委員長からは,ヨーロッパは,日本との関係を重視している,今日の日EU関係は申し分ない,これは,安倍総理の個人的コミットメントのおかげである旨述べました。
  4.  
  5. 3 次に,具体的な日EU関係の進展について,安倍総理から,日EU・EPAの2015年中の大筋合意を目指し共に交渉を加速させたい,日EU・SPAの早期妥結に向けても引き続き協力していきたい,日EU間で宇宙・サイバーに関する対話が開始されたこと及び安全保障分野でも協力が行われていることを歓迎する旨述べました。これに対し,ファン=ロンパイ議長から,日本とのEPA・SPA交渉を進めたい旨発言があるとともに,バローゾ委員長より、EUは日本との経済・貿易・政治対話を維持していきたい,EPAについては,今後,フルスピードで交渉し是非まとめたい,保護主義への抵抗を,ファン=ロンパイ議長と自分のレガシーとして残したいと述べました。
  6.  
  7. 4 また,ファン=ロンパイ議長から,ウクライナ情勢に関する日本の連帯・協力に感謝する旨の発言があり,安倍総理より,日本としてもG7と歩調を合わせて取り組んでいる旨応じました。
  8.  
  9. 5 安倍総理より,明年3月に仙台で行われる第3回国連防災世界会議へのEUからの参加を期待する旨述べたのに対し,バローゾ委員長より,防災分野で日本と協力できることを歓迎し,来年の会議にはEUからも是非参加したい旨発言しました。
  10.  
  11. 6 会談の最後に,安倍総理から,ファン=ロンパイ議長が俳句を好むことに言及し,退任が近いファン=ロンパイ議長およびバローゾ委員長に向けて,「礎を築いた君に慰する秋」,「花道を歩む二人や秋の空」の2つの俳句を贈りました。これに対し,ファン=ロンパイ議長より,心からの感謝の意が示されました。

欧州連合(EU)へ戻る