欧州安全保障協力機構(OSCE)

平成30年2月15日
写真1:グレミンガー欧州安全保障協力機構事務総長と握手する河野外務大臣
写真2:河野外務大臣とグレミンガー欧州安全保障協力機構事務総長との会談

 現地時間2月15日午前11時30分(日本時間同日午後7時30分)から約30分間,河野太郎外務大臣は,トーマス・グレミンガー欧州安全保障協力機構(OSCE)事務総長(H.E. Mr. Thomas Greminger, Secretary General of OSCE)とOSCE事務局本部において会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

1 冒頭

 グレミンガー事務総長から,河野大臣のOSCE事務局本部初訪問を歓迎すると共に,OSCEの最も古いパートナーである日本は地域の安定の推進役であり,引き続き関係を強化したい旨述べました。これに対し,河野大臣から,日本の外務大臣として初めてOSCE本部を訪問できたことを嬉しく思う旨述べるとともに,冷戦期から今日に至るまで,状況の変化に適応しつつ,一貫して信頼醸成を通じ,欧州及び周辺地域における平和と安定に多大な役割を果たしている最大の安全保障機構であるOSCEの活動を評価し,協力を深めていきたい旨述べました。また双方は,法の支配に基づく国際秩序への挑戦が各地で見られる中,アジアと欧州の安全保障は不可分であるとの認識で一致しました。

2 日・OSCE関係

 河野大臣から,ウクライナや中央アジアにおける,日本とOSCEの具体的協力に言及しつつ,今後サイバーやテロ等の国境を越える脅威等に取り組むOSCEの活動との連携を一層強化したい旨述べました。グレミンガー事務総長から,日本の人的・財政的貢献はOSCEに対する重要な貢献となっており,中央アジアやウクライナ等の安定に寄与しているとして深い謝意表明がありました。

3 地域情勢等

 双方は,緊迫さを増す北朝鮮情勢をはじめとするアジア太平洋地域を含む地域・国際情勢について意見交換を行いました。特に,北朝鮮については,五輪参加や南北会談の提案にかかわらず,北朝鮮が核・ミサイル開発を執拗に追求している事実に変わりはなく,北朝鮮の核保有は断じて容認できないことを確認しました。また,国際社会で一致結束して,圧力を最大限まで高めていくことが必要であることを確認しました。


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