「中央アジア+日本」対話

令和6年4月4日

 3月12日~3月15日、外務省戦略的実務者招へい事業として、中央アジア諸国(ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、タジキスタン)から来日した防災に関わる実務者と日本側有識者との間で意見交換が実施されました。

  1. 我が国は、2004年に中央アジア5か国(ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン)との対話枠組みとして世界に先駆け立ち上げた「中央アジア+日本」対話の枠組みを通じて、地域諸国間の対話を推進するとともに、域内共通の課題の解決を支援する政策をとってきました。今般の戦略的実務者招へい事業は、こうした対中央アジア外交の一環として実施されました。
  2. 今回の招へい事業においては、防災(洪水災害、地震災害への対策)をテーマとし、防災に関わる日本側の有識者と中央アジア諸国の実務者が参加しました。中央アジア各国の参加者からは、各国における防災上の課題について報告がなされたほか、日本側参加者からは、日本の防災政策や日本企業の防災に関わる先進的な事例が紹介され、双方による活発な議論が行われました。また、都内の広域防災拠点や災害拠点病院を訪問し、災害対策を講じた施設見学(免振構造、自家発電施設、水再生等)を実施しました。
  3. 防災は、中央アジア諸国の持続可能な発展に欠かせない地域共通の課題であることから、今回の実務者招へいをきっかけに、今後も防災を通した中央アジア諸国の国土の強靭化や防災に資する協力(人材育成支援を含む)を行い、中央アジアの新たな発展モデルへの転換を後押ししていきます。
(参考)中央アジア実務者招へい概要

 テーマ:防災(洪水災害、地震災害への対策)
 基調講演者:西川智 独立行政法人国際協力機構・国際協力専門員(総合防災)博士
 有識者・実務者(順不同):中央アジア諸国からの実務家、内閣府(防災)、独立行政法人国際協力機構(JICA)、独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)タシケント事務所、日本財団、日本防災プラットフォーム(JBP)、防災技術の海外展開に向けた官民連絡会(JIPAD)


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