カザフスタン共和国

令和7年12月18日
トカエフ大統領と握手をする高市総理大臣 日・カザフスタン首脳会談 (写真提供:内閣広報室)
日・カザフスタン首脳会談 (写真提供:内閣広報室)
文書署名・披露式 (写真提供:内閣広報室)

 12月18日、高市早苗内閣総理大臣は、「中央アジア+日本」対話・首脳会合に出席するため訪日中のカスムジョマルト・トカエフ・カザフスタン共和国大統領(H.E. Mr. Kassym-Jomart TOKAYEV, President of the Republic of Kazakhstan)と日・カザフスタン首脳会談を実施したところ、概要は以下のとおりです。
 また、会談後、両首脳は、「将来に向けた拡大された戦略的パートナーシップの更なる相乗効果に関する共同声明」に署名しました。

1 冒頭

  1. 高市総理大臣から、トカエフ大統領の大統領として初の来日を歓迎し、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化するための戦略的パートナーであるカザフスタンと互恵的な関係の更なる発展に向けて、緊密に連携していきたい旨述べました。
  2. これに対し、トカエフ大統領は、今般の訪日に係る温かい歓迎に感謝するとともに、両国の関係を一層強化していきたい旨述べました。

2 二国間関係

  1. 高市総理大臣から、今回のトカエフ大統領訪日の機会に、環境、農業、科学・高等教育、法務、ICT、貿易円滑化等における省庁間等文書がとりまとめられたことを歓迎し、これらを新たな基礎として二国間関係を深化させていきたい、二国間関係の更なる発展のため、エネルギー移行や重要鉱物等の資源、輸送・物流分野での協力も進めていきたい旨述べました。また、高市総理大臣は、政府開発援助 (ODA)を官民の様々な主体を巻き込む触媒としてより戦略的に活用することで開発効果全体の最大化を目指す取組を強調しました。高市総理大臣は、カスピ海ルートの円滑化により中央アジア域内外のコネクティビティ向上を支援するため、港湾税関に対する大型X線機材の供与を決定した旨述べました。
  2. これに対し、トカエフ大統領は、「中央アジア+日本」対話の枠組みも活用し、日本とカザフスタン及び中央アジア地域との連携を一層深めていきたい旨述べました。
  3. 両首脳は、両国の政治、経済、文化など幅広い分野における両国間の協力を更に発展させるべく連携することで一致しました。
  4. 両首脳は、2026年にも予定される両国間の直行便就航を歓迎しました。また、航空協定締結に向けた協議を開始することで一致しました。

3 地域情勢・国際情勢及び国際場裡における協力

  1. 両首脳は、ウクライナ情勢に加え、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応を始めとする東アジア等を含む国際情勢について議論し、引き続き協力して対応していくことで一致しました。
  2. 両首脳は、国際法や国連憲章の諸原則の重要性を確認するとともに、国連安保理改革を始め、国際場裡においても緊密に連携していくことを確認しました。

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