アルメニア共和国
日・アルメニア首脳会談
令和3年7月24日

(写真提供:内閣広報室)
7月24日、午前11時10分から約20分間、菅義偉内閣総理大臣は、東京オリンピック競技大会開会式に出席するために訪日中のアルメン・サルキシャン・アルメニア共和国大統領(H.E. Mr. Armen SARKISSIAN, President of the Republic of Armenia)と首脳会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 菅総理大臣から、サルキシャン大統領の2年ぶりの訪日を歓迎するとともに、万全な感染対策を講じ、安全・安心な東京オリンピック・パラリンピック競技大会を実現する決意を述べました。サルキシャン大統領から、温かい歓迎に感謝するとともに、東京オリンピック・パラリンピック競技大会の成功を祈念する、昨夜の開会式は極めて格調の高い式典であり感激した旨述べました。
- 菅総理大臣から、アルメニアは、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を構築する上での重要なパートナーであり、1920年代にアルメニア難民救済の募金活動を行った渋沢栄一氏の活動など、両国の歴史的な繋がりも大切にしつつ、ITを始めとした経済分野での連携を深めていきたい旨述べました。サルキシャン大統領から、来年の外交関係開設30周年という節目を見据えてIT分野などでの更なる関係強化への期待が表明されました。
- 菅総理大臣から、新型コロナ対策では、保健・医療機材のために4億円の支援を実施中であり、この未曽有の困難を共に乗り越えたい旨述べました。また、菅総理から、昨秋の軍事衝突を受けて実施した緊急無償資金協力が、アルメニアの人道状況の改善に役立つことを期待する旨表明しました。これに対して、サルキシャン大統領から、これらの日本からの支援に深い感謝が表明されました。
- 両首脳は、拉致問題を含む北朝鮮への対応について協力していくことで一致しました。また、菅総理から、2025年の大阪・関西万博へのアルメニアの参加に期待を表明しました。