ウクライナ
上川外務大臣によるゼレンスキー・ウクライナ大統領への表敬
令和6年1月7日


現地時間1月7日15時10分(日本時間同日22時10分)頃から約1時間、ウクライナ訪問中の上川陽子外務大臣は、ヴォロディミル・ゼレンスキー・ウクライナ大統領(H.E. Mr. Volodymyr ZELENSKYY, President of Ukraine)への表敬を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、ゼレンスキー大統領から、先般の能登半島地震の被害に対するお見舞いの表明がありました。また、上川大臣の訪問を歓迎するとし、昨年のG7議長国としての日本の貢献や日本からのこれまでの支援に対して謝意が表明されました。また、岸田総理の努力で日・ウクライナ関係は歴史的なレベルに達したとの発言があり、同総理への謝意が述べられました。
- これに対し、上川大臣から、能登半島地震の被害へのお見舞いに謝意を表すると共に、同表敬に先立ちブチャを訪問し、ロシアによる侵略の生々しい傷跡を自分の目で見て関係者の話を直接聞き、力による一方的な現状変更を決して認めてはならない、戦争において特に脆弱な立場にある女性や子どもたちを守り、「人間の尊厳」が確保されるよう取り組まなければならないと確信した旨述べました。また、上川大臣から、ロシアが年末年始もキーウを含めた各地へのミサイルや無人機による攻撃を継続していることを改めて強く非難した上で、犠牲となった方への心からのお悔やみを表明し、ロシアの侵略に結束して長きに亘り対抗してきたウクライナの人々の勇気と忍耐強さに心からの敬意を表したい、今後もウクライナと共にあるという日本の立場は決して揺るがない旨述べました。
- 上川大臣から、ゼレンスキー大統領が平和フォーミュラを提案し、G7広島サミットの成果に基づき、公正かつ永続的な平和の実現に向けて精力的な取組を進めていることに敬意を表する旨述べた上で、日本として、平和フォーミュラの議論に貢献すべく、今般、第一項目である放射線・原子力安全作業部会の共同議長となることを決定した旨伝達しました。両者は、関係国への働きかけを含め日・ウクライナ両国で引き続き協力していくことで一致しました。更に、二国間文書の作成について、引き続き協力していくことで一致しました。
- また、上川大臣から、NATO信託基金での拠出や越冬支援としての大型電力関連機材の供与及び輸送支援を含む我が国の対ウクライナ支援について説明し、ゼレンスキー大統領から、感謝の意が表明されました。