スロバキア共和国

令和元年10月21日
(写真1)日・スロバキア首脳会談(写真提供:内閣広報室) 日・スロバキア首脳会談
(写真提供:内閣広報室)
(写真2)日・スロバキア首脳会談(写真提供:内閣広報室) 日・スロバキア首脳会談
(写真提供:内閣広報室)
 本21日,午前11時15分頃から約15分間,安倍晋三内閣総理大臣は,訪日中のズザナ・チャプトヴァー・スロバキア共和国大統領(H.E. Ms. Zuzana ČAPUTOVÁ,President of the Slovak Republic)と首脳会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。なお会談には,日本側から西村明宏内閣官房副長官,長谷川榮一内閣総理大臣補佐官及び今井尚哉内閣総理大臣補佐官ほかが,スロバキア側から,マリアン・トマーシク駐日スロバキア大使,ペテル・バートル大統領外交政策・安全保障・防衛担当顧問及びユライ・リズマン環境・市民社会担当顧問ほかが同席しました。

1 冒頭

 安倍総理大臣は,チャプトヴァー大統領の大統領就任に祝意を表した上で,このたびの訪日を歓迎し,本年4月,日本の総理大臣として初めてスロバキアを訪問し,暖かい歓迎を受けたことに対して謝意を述べました。また,台風19号の被害に対し,チャプトヴァー大統領から天皇陛下にお見舞いのメッセージをいただいたことを感謝する旨述べました。
 

2 二国間関係

 安倍総理大臣から,「スロバキアは,日本と基本的価値を共有するパートナーであり,日本はOSCE議長国,OECD閣僚理事会議長などとしてマルチの場で活躍するスロバキアとの協力を重視している」,「経済関係も良好であり,現在スロバキアを訪問中のJETROミッションにより,さらに協力の幅が広がることを期待する」旨述べました。また,「来年の日本・スロバキア交流100周年に向けて,さらに二国間関係を盛り上げるべく協力したい」旨述べました。
 これに対し,チャプトヴァー大統領から,天皇陛下の即位と新しい令和の時代の始まりに対して祝意が表明されるとともに,両国の関係は建設的で潜在性が高く,日本はアジアからスロバキアへの最大の投資国の一つであるとして,「今後,グリーン技術やイノベーション,高齢化社会への対応といった分野で協力を強化したい」旨の発言がありました。
 更にチャプトヴァー大統領から,「今後の自分の任期においては気候変動・環境問題に高い優先順位を置いている」として,スロバキアの状況について説明がありました。また,両首脳は気候変動問題への対応について意見交換しました。
 さらに,両首脳は,2020年の日本・スロバキア交流100周年に向け,協力していくことで一致しました。
 

3 国際情勢

 安倍総理大臣から,拉致問題の早期解決に向けた理解と協力を求めチャプトヴァー大統領からの支持を得ました。

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