スロベニア共和国
日・スロベニア首脳会談
本2日午前9時10分から約25分間,国立京都国際会館において,安倍晋三内閣総理大臣は,ミロ・ツェラル・スロベニア共和国首相(H.E. Dr. Miro Cerar, Prime Minister of the Republic of Slovenia)と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
1 冒頭,安倍総理大臣から,ツェラル首相の初めての訪日を歓迎しつつ,二国間関係が着実に発展していることを指摘しました。また,9月30日に行われた日・スロベニア租税条約の署名を歓迎しつつ,今月の経団連ミッションのスロベニア訪問,コペル港の活用,スマート・コミュニティ事業における協力等,経済分野における協力の具体化への期待を述べました。
2 これに対しツェラル首相からは,租税条約の署名,経団連ミッションの訪問によって両国間の経済関係がさらに緊密になることを期待する旨述べると共に,日本人観光客の増加への期待が示されました。また,来年の日・スロベニア外交関係25周年に向けて,二国間関係の更なる強化に向けた決意が示されました。
3 また,安倍総理大臣より,スロベニアは日本と同じく人間の安全保障を重視しているパートナーであり,ボスニア・ヘルツェゴビナにおける地雷除去案件を始め,連携をさらに強化していきたい旨述べました。これに対し,ツェラル首相より,人間の安全保障分野を始め,国際場裏における協力をさらに強化していきたい旨述べました。また,ツェラル首相より,日本の国連安保理常任理事国入りへの支持が表明されました。
4 両首脳は,東アジア情勢を含む国際情勢についても意見交換を行い,国際社会における法の支配の重要性について一致しました。
5 両首脳は,ツェラル首相の父君が1964年の東京オリンピックの際の金メダリストであること,および2020年に東京五輪が開催されることを踏まえ,スポーツ交流についても意見交換を行いました。