ルーマニア
日・ルーマニア外相会談
令和元年12月15日
12月15日(日曜日)午後4時30分(現地時間:日本時間16日(月曜日)午前0時30分)から約40分間,茂木敏充外務大臣はアジア欧州会合(ASEM)第14回外相会合出席のため訪問したスペインにおいて,ボグダン・アウレスク・ルーマニア外務大臣(H.E. Mr. Bogdan AURESCU, Minister of Foreign Affairs of Romania)と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
- 茂木大臣とアウレスク大臣は,本年10月の日・ルーマニア首脳会談で確認された今後の戦略的パートナーシップ構築へのコミットメントを再確認するとともに,2021年の日・ルーマニア外交関係樹立100周年に向けて,具体的な成果を積み上げるべく協力していくことで一致しました。
また,両大臣は,2021年の日・ルーマニア外交関係樹立100周年の機会に,人的・文化的交流を始め,様々な分野で関係を強化していくことで一致しました。 - 茂木大臣から,「英国のEU離脱に関し,英国で行われた総選挙後のプロセスを注視している。移行期間中の将来関係に関する交渉を経て,混乱を与えない形で離脱が行われるよう期待している。」旨述べました。これに対し,アウレスク大臣から,今後の交渉の見通しについて説明があり,ルーマニアとしてもできる限りの貢献を行いたい旨述べました。
- 両大臣は,東アジア及び欧州の地域情勢,対米関係等について議論する中で,法の支配や航行の自由の確保の重要性,さらには米国との連携の重要性について一致しました。また,両大臣は,西バルカンについても意見交換を行い,今後も連携して西バルカンの欧州統合を支援していくことで一致しました。
- さらに,北朝鮮情勢に関し,最近の情勢を含めて意見交換を行い,国連安保理決議の完全な履行を含め,北朝鮮の完全な非核化に向けて引き続き緊密に連携していくことで一致したほか,我が方から拉致問題の早期解決に向けて理解と協力を求め,ルーマニア側の支持を得ました。