ポーランド共和国
茂木大臣によるドゥダ・ポーランド大統領表敬
令和3年5月6日



ポーランドを訪問中の茂木敏充外務大臣は、現地時間5月6日午後3時30分(日本時間6日午後10時30分)から約1時間、アンジェイ・ドゥダ・ポーランド共和国大統領(H.E. Dr. Andrej DUDA, President of the Republic of Poland)を表敬したところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、茂木大臣から、ポーランドがV4議長国を務める機会にワルシャワを訪問できたことは喜ばしく、戦略的パートナーシップを強化していきたい旨述べました。ドゥダ大統領からは、茂木大臣の訪問を歓迎するとともに、2019年の国交樹立100周年の際の秋篠宮皇嗣同妃両殿下の御訪問等を通じて日本には特別な思い入れがあるとの発言がありました。
- 茂木大臣から、中・東欧の大国でありEU内での存在感を高めているポーランドを重視しており、共に自由、民主主義、人権、法の支配といった基本的価値を推進していきたい旨述べ、双方はエネルギー分野を含む経済関係や気候変動対策を含め幅広い分野で協力を発展させていくことで一致しました。
- ドゥダ大統領から、ポーランドが主導する三海域イニシアティブについて説明があり、茂木大臣から、日・EU連結性強化や欧州の結束に資する有意義な取組であると評価する旨述べ、ドゥダ大統領から、日本の積極的な関与を期待すると述べました。
- 茂木大臣から、「インド太平洋における協力のためのEU戦略」を、EUのインド太平洋への関与の強い意思として歓迎する旨述べたのに対し、ドゥダ大統領から、「自由で開かれたインド太平洋」を強く支持する旨述べ、双方は、連携を強化していくことで一致しました。
- 中国についても意見交換を行い、双方は、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化していくことの重要性について一致しました。
[参考1]V4(ヴィシェグラード4)
ポーランド(現議長国)、ハンガリー、スロバキア及びチェコによる地域協力の枠組み。1991年にハンガリーのヴィシェグラードで創設された。首脳、外相、高級事務レベルの対話に加えて、科学技術、第三国支援、防災、環境等の幅広い分野で「V4+日本」の協力が進められている。
[参考2] 三海域イニシアティブ
2015年に中・東欧・バルト地域における南北の連結性強化及び東西格差の縮小を目的として、ポーランドとクロアチアの主導により発足。三海域(バルト海、黒海及びアドリア海)に囲まれた地域のエネルギー、交通・運輸、通信・デジタル等の分野におけるインフラ整備を推進している。現在、V4の4か国を含む12か国が参加している。