「V4+日本」対話・協力

令和3年5月7日

 ポーランドを訪問中の茂木敏充外務大臣は、現地時間5月7日午後1時35分(日本時間同日午後8時35分)から30分間、イヴァン・コルチョク・スロバキア共和国外務・欧州問題大臣(H.E. Mr. Ivan KORČOK, Minister of Foreign and European Affairs of the Slovak Republic)、午後2時40分(日本時間同日午後9時40分)から40分間、シーヤールトー・ペーテル・ハンガリー外務貿易大臣(H.E. Mr. Péter SZIJJÁRTÓ, Minister of Foreign Affairs and Trade of Hungary)、午後3時25分(日本時間同日午後10時25分)から30分間、ヤクブ・クルハーネク・チェコ共和国外務大臣(H.E. Mr. Jakub KULHÁNEK, Minister of Foreign Affairs of the Czech Republic)と個別に会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
 なお、日・チェコ外相会談後には、外相間で、「日・チェコ協力のための行動計画(2021~2025年)」の署名式が行われました。

1 日・スロバキア外相会談

挨拶
会談

(1)茂木大臣から、昨年の日本・スロバキア交流100周年に触れ、協力を一層推進していきたいと述べました。コルチョク大臣から、対面での意見交換の機会を初めて持てることは大変嬉しい旨述べました。

(2)両大臣は、日系企業によるスロバキアへの投資を歓迎した上で、2019年の社会保障協定発効も追い風として、経済関係の深化を図ることで一致しました。

(3) 茂木大臣から、東シナ海・南シナ海における一方的な現状変更の試みについて深刻な懸念を表明し、両大臣は、法の支配に基づく国際秩序の維持・強化に向けて連携していくことで一致しました。また、茂木大臣から拉致問題の即時解決に向けた理解と協力を求めました。

2 日・ハンガリー外相会談

挨拶
会談

(1)茂木大臣から、3月の東京での外相会談以来の再会を嬉しく思うと述べた上で、7月からV4議長国に就任するハンガリーと「V4+日本」協力を推進していきたいと述べました。シーヤールトー大臣は、3月の訪日は非常に有意義であり、茂木大臣との間で本年2回目の意見交換の対面の機会をもてることは大変嬉しい旨述べました。

(2)両大臣は、日系企業によるハンガリーへの新規投資を歓迎した上で、経済関係を強化していくことで一致しました。

(3)茂木大臣から、「自由で開かれたインド太平洋」に向けハンガリーとも連携したい旨述べ、シーヤールトー大臣からは、国際法尊重の重要性についての理解が表明されました。

(4)両大臣は、中国や北朝鮮等の地域情勢についても意見交換を行い、茂木大臣から、拉致問題の即時解決に向けた理解と協力を求めました。

3 日・チェコ外相会談

挨拶
会談

(1)茂木大臣から、クルハーネク大臣の就任に祝意を表したうえで、昨年の日本・チェコ交流100周年に触れ、関係を更に発展させていきたい旨述べました。クルハーネク大臣から、茂木大臣の今回の欧州歴訪は、欧州に対する強いメッセージであり、対面で意見交換の機会をもてることは大変嬉しい旨述べました。

(2)両大臣は、今回の外相会談に際しての「日・チェコ協力のための行動計画(2021~2025年)」骨子(PDF)別ウィンドウで開く英文(PDF)別ウィンドウで開く和文仮訳(PDF)別ウィンドウで開く)への署名を歓迎するとともに、両国の戦略的パートナーシップを確認し、幅広い分野での協力の進展を確認しました。

(3)茂木大臣から、来年後半にEU議長国を務めるチェコと、日EU関係の一層の深化、「自由で開かれたインド太平洋」に向け連携したい旨述べ、クルハーネク大臣からルールに基づく国際秩序を重視しており、日本や米国と連携していきたい旨述べました。

(4) 茂木大臣から、東シナ海・南シナ海における一方的な現状変更の試みについて深刻な懸念を表明すると共に、拉致問題の即時解決に向けた理解と協力を求め、支持を得ました。

[参考]V4(ヴィシェグラード4)
 ポーランド(現議長国)、ハンガリー、スロバキア及びチェコによる地域協力の枠組み。1991年にハンガリーのヴィシェグラードで創設された。首脳、外相、高級事務レベルの対話に加えて、科学技術、第三国支援、防災、環境等の幅広い分野で「V4+日本」の協力が進められている。


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