ドイツ連邦共和国
日独首脳会談

6月7日(日曜日)18時00分(現地時間)から約20分間,G7首脳会合出席のためエルマウ(ドイツ)を訪問中の安倍晋三内閣総理大臣は,アンゲラ・メルケル・ドイツ連邦共和国首相(H.E. Dr. Angela Merkel, Federal Chancellor of the Federal Republic of Germany)と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
1 冒頭
メルケル首相から,改めてお会いできてうれしい,G7サミットの第1セッションは安倍総理による貢献で有意義なものとなった旨述べました。これに対し安倍総理から,すばらしい場所でこのような会議に参加できてうれしい,来年サミット議長国を引き継ぐが,メルケル首相のG7議長ぶりを賞賛したい,日本は次期議長国として,成果の引き継ぎを含め,より一層緊密に連携したい旨述べました。
2 ウクライナ・ロシア情勢
安倍総理から,日本の総理大臣として初めてウクライナを訪問したことにつき,G7次期議長国として,ウクライナ問題の解決に向けた日本の積極的な取組や意志を示すためのものである,一方で,ロシアに関しては戦後70年間未解決の北方領土問題を抱えており,その解決に向けて首脳間の直接対話が必要である旨説明しました。メルケル首相からは,安倍総理がウクライナを訪問されたことは大変ありがたい,また,ウクライナに対する日本の多大なる支援に感謝申し上げる,安倍総理の領土問題解決に関する姿勢に賛成である,世界の紛争が一つでもなくなることはうれしい,ドイツとしてもできることがあればサポートをしたい旨述べました。
3 次期G7議長国
メルケル首相から,G7議長国として多くの課題に取り組んできており,特に女性の活躍については意識してやってきており,日本にも是非引き継ぎたい旨述べました。これに対し安倍総理から,来年の議長国として女性の活躍や腐敗対策の問題等,メルケル首相からしっかりと引き継ぎたい,今後とも協力していきたい旨述べました。
4 平和安全法制
安倍総理から,「平和安全法制」を閣議決定した,本件に対するドイツの理解に感謝する旨述べました。これに対しメルケル首相から,日本が国際社会の平和に積極的に貢献していこうとする姿勢を100%支持する旨述べました。
5 その他
安倍総理から,来月予定されている日本の経済ミッション派遣を皮切りに日独中小・中堅企業間の交流を深めていきたい旨述べました。また,両首脳は,日EU・EPAの年内妥結に向け協力していくことで合意しました。