スイス連邦
日・スイス首脳会談
令和6年8月7日
(写真提供:内閣広報室)
(写真提供:内閣広報室)
8月7日、午後4時15分から約30分間、岸田文雄内閣総理大臣は、訪日中のヴィオラ・アムヘルト・スイス連邦大統領兼国防・市民防衛・スポーツ大臣(H.E. Ms. Viola Amherd, President of the Swiss Confederation, Federal Councillor and Head of the Federal Department of Defence, Civil Protection and Sport)と日・スイス首脳会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
1 冒頭
- 岸田総理大臣から、日・スイス国交樹立160周年の本年におけるアムヘルト大統領の訪日を歓迎するとともに、欧州・大西洋とインド太平洋の安全保障は不可分であり、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化に向けて価値や原則を共有する重要なパートナーであるスイスとの連携を強化したい旨述べました。
- これに対して、アムヘルト大統領は、2019年(令和元年)の即位の礼に続き、記念すべき160周年の本年に訪日でき喜ばしい、両国は民主主義や法の支配等の価値を共有しており、日本との協力を更に強化していきたい旨述べました。
2 二国間関係
両首脳は、昨年の両国間での科学技術イノベーション協力に関する覚書の署名や、スイスの国際軍楽祭「アヴァンシュ・タトゥー」への航空自衛隊航空中央音楽隊の初の参加等を歓迎するとともに、在大阪スイス領事館の開設を歓迎しつつ、来年の関西・大阪万博に向けて両国間の交流を更に幅広いものとしていくことで一致しました。
3 地域情勢
- 岸田総理大臣から、スイスが今年6月に主催した「ウクライナの平和に関するサミット」は、ウクライナに「公正かつ永続的な平和」を実現するための重要な一歩となった旨述べ、アムヘルト大統領の尽力及びリーダーシップに敬意を表しました。また、岸田総理大臣から、これまでの日本によるウクライナへの支援に触れつつ、日本は来年、ウクライナ地雷対策国際会議を主催予定であり、本年、同会議をホストするスイスと連携して復旧・復興を含むウクライナ支援に取り組んでいきたい旨述べました。
- これに対し、アムヘルト大統領から、ウクライナ平和サミットへの岸田総理の参加を含む日本の協力への謝意の表明があり、両首脳は、地雷対策を含めウクライナへの支援で引き続き連携していくことで一致しました。
- 両首脳は、その他地域情勢についても意見を交換し、拉致問題を含む北朝鮮への対応を始めとする東アジア情勢や中東情勢について、引き続き連携していくことを確認しました。
4 国際場裏における協力
両首脳は、本年9月の未来サミットや来年の国連創設80周年を見据え、安保理改革を含む国連の機能強化についても意見交換を行いました。また、「核兵器のない世界」の実現に向けて、両国間で連携していくことで一致しました。