ブルガリア共和国
安倍総理大臣とラデフ・ブルガリア大統領との会談
令和元年10月24日

ブルガリア大統領との会談
(写真提供:内閣広報室)

(写真提供:内閣広報室)
本24日,午後5時20分頃から約10分間,安倍晋三内閣総理大臣は,訪日中のルメン・ラデフ・ブルガリア共和国大統領(H.E. Mr. Rumen Radev, President of the Republic of Bulgaria)と首脳会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。なお会談には,日本側から西村明宏内閣官房副長官,林肇内閣官房副長官補及び長谷川榮一内閣総理大臣補佐官ほかが,ブルガリア側から,ボリスラフ・コストフ駐日ブルガリア大使,カロヤン・メトディエフ大統領府官房長及びディミタル・アルナウドフ大統領府外交補佐官ほかが同席しました。
- 安倍総理大臣から,ラデフ大統領の初の訪日を歓迎した上で,「日本が新たな時代を迎える本年は,日・ブルガリア『3つの周年』でもある。両国関係を共に盛り上げたい」旨述べました。これに対しラデフ大統領からは,「日本の美しさに感激している,今回の素晴らしい即位の礼行事に参加させていただいたことに感謝したい」旨述べました。
- 安倍総理大臣から,二国間経済関係について,「ブルガリアの豊富なIT人材に注目した日系企業が新規投資を行うなど,経済関係は着実に進展している」としつつ,「日本ビジネスフォーラム等を通じ,日系企業に対し,ブルガリアへの投資の魅力を様々な角度から伝えていただきたい」旨述べました。さらに,「東京オリンピック・パラリンピックでのブルガリア代表が活躍されることを期待する」旨との発言がありました。
これに対し,ラデフ大統領から,「昨年1月の安倍総理のご訪問に改めて感謝。以来両国の経済関係は進化している。ブルガリアは税金・物価も低く,優秀な労働力も豊富,経済も安定している。投資に際しては透明性を重視しており,よって,戦略的観点からも,日本から経済面での更なるプレゼンスを期待する。」旨述べました。 - また,両首脳は,「西バルカン協力イニシアティブ」の下で引き続き連携していくことで一致しました。ラデフ大統領は西バルカン地域におけるブルガリアの指導的役割について述べた上で,「信頼できるパートナーとして日本と協力したい」旨述べました。
- 安倍総理大臣から,拉致問題の早期解決に向けた理解と協力を求めました。
【参考1】日・ブルガリア「3つの周年」
2019年は,交流開始110周年,外交関係開始80周年,外交関係再開60周年の「3つの周年」が重なる年。
【参考2】日本ビジネスフォーラム
日系企業とブルガリア政府との間の情報交換の機会を提供するもの。2018年1月のブルガリアの訪問の際,安倍総理が立ち上げを提案。