G7
上川陽子外務大臣のG7貿易大臣会合への出席
「B7代表との意見交換 」及び「サプライチェーン強靱化アウトリーチ・セッション」
令和6年7月16日


現地時間16日午後3時15分(日本時間同日午後10時15分)から約50分間、上川陽子外務大臣は、G7貿易大臣会合参加閣僚とG7のビジネス代表(B7)との間の意見交換に出席し、その後現地時間午後4時35分(日本時間同日午後11時35 分)から約120分間、「サプライチェーン強靱化 」に関するアウトリーチ・セッションに出席したところ、概要は以下のとおりです。
- B7 代表 との意見交換
- 冒頭、 G7のビジネス代表(B7)から、 ビジネス界が 直面する様々な貿易課題やそれに対する対応について説明があり、これらの諸課題には官民の連携なくして対応できないとの発言がありました。
- 上川大臣から、グローバルな課題に効果的に対応するためには、政治とビジネスが一体となって取り組む必要性を強調し、「新しい経済外交のフロンティア」の下で、経済と外交活動と連動させ、日本及び世界の成長に資する様々な取組を積極的に展開している旨述べました。
- 本セッションにおいて、B7代表者とG7参加者は、今後の官民連携をより一層強化していくことで一致しました。
- 「サプライチェーン強靱化アウトリーチ・セッション 」
- 本セッションには、 日本の経団連を含むG7の産業界の代表(B7)及び招待国・国際機関の代表が参加し、それぞれの立場から、強靭なサプライチェーンを構築する上で 直面する課題等について説明がなされました。
- 上川大臣から、重要資源のサプライチェーンを特定国に過度に依存する状況は経済安全保障上の大きなリスクであることを指摘しつつ、サプライチェーン強靱化を図っていく上で、第1にG7広島サミットにおいて首脳間で確認した「信頼性」の原則を共有する同志国間の連携と官民連携が重要であること、第2に鉱物サプライチェーンの生産・加工・投資における高い環境・社会・ガバナンス(ESG)基準をグローバルに推進するとともに、リサイクルの取組を進めていく必要があること、第3にG7として資源国の関連する取組を積極的に支援していく必要があることを強調しました。
- セッション参加者の間で率直な議論が交わさ交わされた結果、G7広島サミットで確認された「強靱で信頼性のあるサプライチェーンに関する原則」の内容を更に実践に移していくことを確認し、国際機関を交えた官民連携を推進し、信頼できるパートナー間の協力を通じ、より強靱なサプライチェーンを構築することで一致しました。
(参考)招待国・国際機関
豪州、ブラジル、チリ、インド、ケニア、NZ、韓国、トルコ、ベトナム、世界貿易機関(WTO)、経済協力開発機構(OECD)