大阪トラック・プロセス
大阪トラック・プロセス
(WTOパブリック・フォーラムにおける公開ワークショップの開催)
令和元年10月16日


- 10月11日,世界貿易機関(WTO)パブリック・フォーラムのプログラムの一つとして,「大阪トラック」に関するワークショップがジュネーブのWTO本部内で開催されました。
- 「デジタル経済の十分な潜在力の活用~国際的なルール作りのための『大阪トラック』とWTOの役割」と題した本ワークショップでは,米国情報技術産業協議会(ITI)のアンケニー上級マネージャーの司会の下,リー・マキヤマ欧州国際政治経済研究所(ECIPE)課長,ニールソンOECD貿易農業局次長,千原電子情報技術産業協会(JEITA)通商副委員長、日本政府より飯島外務省経済局審議官がパネリストとして登壇し,それぞれの視点から,デジタル経済がもたらす利益とその最大化に向けた課題,そこにおける国際的なルール作りの重要性について報告を行い、パネリストの間の議論とともに会場参加者との質疑応答が行われました。
- 飯島審議官からは「大阪トラック」立ち上げの経緯やWTOにおける電子商取引交渉の現状を紹介した上で,「大阪トラック」の下,WTOにおけるルール作りを一層促進し,データとデジタル経済の十分な潜在力の活用に向けた国際的な政策討議を進めていく上で,他の国際機関や産業界等との協力が重要となっていることについて報告を行いました。
- 今回のワークショップでは、データとデジタル経済がもたらす広範な便益及びその実現に向けての課題,とりわけWTOにおけるルール作りが果たすべき役割についていろいろな立場からの報告ならびに活発な意見交換が行われ、「大阪トラック」についての参加者の理解を深める機会が提供されるものとなりました。