G7
G7プーリア・サミット
セッション3「ウクライナ情勢」概要
令和6年6月13日



現地時間6月13日15時05分(日本時間22時05分)から約105分間、岸田文雄内閣総理大臣は、G7プーリア・サミットのセッション3「ウクライナ情勢」に出席したところ、概要は以下のとおりです。G7首脳に加え、会議の前半にはヴォロディミル・ゼレンスキー・ウクライナ大統領(H.E. Mr. Volodymyr ZELENSKYY, President of Ukraine)も参加しました。
- 冒頭、岸田総理から、戦況が厳しさを増す中で、ロシアの侵略に結束して対抗しているウクライナの国民の勇気と忍耐強さに改めて心からの敬意を表する旨述べました。また、G7として引き続き結束してウクライナを支えていくとともに、日本としても、「今日のウクライナは明日の東アジアかもしれない」との考えの下、引き続き対露制裁とウクライナ支援を強力に推進する旨述べました。
- ウクライナ支援について、岸田総理は、日本はウクライナの喫緊の資金需要を満たすべく年初から財政支援を実施してきていることや、対無人航空機検知システムも供与していることを紹介しました。また、日本は地雷対策支援も重視しており、日本製の大型地雷除去機の供与も進め、来年に「ウクライナにおける地雷対策に関する国際会合」を日本で主催することを説明しました。更に、復興面でも中長期的にウクライナを支えていく旨述べ、本年2月の日・ウクライナ経済復興推進会議で署名した56本の協力文書に加え、今週のベルリンでの復興会議の際に新たに23本の文書を日ウクライナ間で署名したことも紹介しました。
- 制裁について、岸田総理は、ロシアによる北朝鮮からの武器調達に関し、本年5月にG7を含む同志国で協調して制裁を発表したことは力強いメッセージとなったと述べ、日本としては、第三国(注)の団体を含め新たな制裁パッケージを検討している旨説明しました。(注:制裁の迂回対策として、中国、インド、UAE、ウズベキスタン、カザフスタンの団体に対する措置を検討中。)
- G7首脳は、引き続き連携してウクライナ情勢に対応していくことを確認しました。
また、G7首脳は、ロシアの凍結された資産の活用に関しても議論を行いました。